松下奈緒、ディーン・フジオカと恋人役に『今からあなたを脅迫します』

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ディーン・フジオカ武井咲がW主演を務めるドラマ『今からあなたを脅迫します』(日本テレビ系、毎週日曜22:30~)。11月26日放送の第6話から、女優の松下奈緒が、後半戦の重要な鍵を握る登場人物として出演することがわかった。

松下はディーン演じる主人公・千川完二の今は亡き恋人・来栖稚奈(くるすわかな)役で登場。それまで一匹狼の脅迫屋として日陰で孤独に生きてきた千川に人生のターニングポイントとなる大きな影響を与えた人物という役どころだ。

本作は、藤石波矢による同名小説シリーズが原作。「脅迫という“悪”で人を救う」というダークヒーロー・千川と、変人級の「善人&お人よし」で少しの悪でも見過ごせない上に「困っている人がいるなら、誰であっても放っておけません!」と、赤の他人のピンチにいつも首をつっこむヒロイン・金坂澪(武井)が繰り広げる“脅迫エンターテインメント”。最後にはなぜか人が救われていくクライム・ミステリーが、ポップに描かれる。

松下が参加しての撮影初日のこの日、脅迫稼業で怪我を負った千川(ディーン)を稚奈(松下)が偶然見つけ、自宅で介抱するという過去の回想シーンの撮影が行われた。稚奈はオリジナルTシャツをつくるデザイナー。自分の店をひらいているが、お人よしすぎるのと独特なデザインのせいで、売り上げはいまいち。正義感にあふれ、おせっかいで、自分の信念をつらぬく前向きな稚奈と知り合うことで、荒んでいた千川は自分の仕事のやり方や生き方を考え直し始めていくというストーリー。出会ったばかりのぎこちない2人のやり取りから、徐々に千川が心を開いていく過程を話し合いながら撮影は順調に進行。明るい性格の稚奈の言動につられて思わず笑顔になってしまった千川に、監督が「ここはまだ笑っちゃだめ」と突っ込む微笑ましい一幕も見られた。

さらに過去のシーンでは稚奈と出会って変わる前の、現在軸とは一味違った千川の姿を楽しめる。服装も現在のジャケットスタイルとは異なり、タンクトップや革ジャンなど、ディーン曰く「ギザギザハート」のワイルドでやさぐれた見た目で、現場スタッフからは「かっこいい!!」「男らしい!!」という声が上がっていた。

これまでの放送を見ていたという松下は「あの千川さんがどういう人を好きになるのかな? と思っていました。現在の千川さんは虚勢を張っているのかな? という匂いはしていて。それが今後もっと怖い方向に行くのかマイルドな方向に行くのかは視聴者的にはすごく楽しみにしていました。千川さんの人生に絡めるというのは非常に嬉しいです」とニッコリ。

また、千川おなじみの寒いダジャレは実は稚奈のダジャレを真似し始めたことから。その話になると松下は「千川のダジャレが稚奈の影響だったというのを聞いて“私なの?!”と思いました」とコメント。それに対し、ディーンは「その辺の謎も解けていきますよ(笑)」と笑いを誘った。お互い役者のほかにミュージシャンの顔を持つ共通点から話も弾み、共演初日から打ち解けた様子が伺えた。

お互いが演じる役の魅力について松下は「(千川は)一見何を考えているかわからない不思議な感じがあってチャラチャラしているようにも見えるけれど、いざという時に絶対頼れる何かを持っている、スーパーマンみたいな人ですよね」。ディーンは「(稚奈は千川に)愛されている感覚、包まれている感覚をくれた人。千川の歴史をもっと遡るとギザギザハートにならざるをえなかったバックグラウンドがあると思うんですけど、稚奈との出会いで人間が本来持っているような軽さが戻ってきたというか、1人に慣れ過ぎてしまった千川にぬくもりみたいなものを教えてくれた人というんですかね。寒いギャグも含めて(笑)」と語った。

また全体の撮影も佳境に入り、共演シーンの多い脅迫屋メンバーの島崎遥香や三宅弘城などを交えて撮影の合間にディーンによる中国語講座が開かれるなど、和やかな現場の雰囲気が感じられ、さらに息の合ったやり取りが期待できそうな本作。千川の過去が徐々に明らかになる6話からは「やさぐれた千川」「好きな人と一緒にいる千川」など、今までと違った新たな千川の一面や胸キュンシーンも見られるまさに第2章とも言うべき展開。さらに、千川のことを心配しつつもなかなか素直になれない澪が千川の過去に触れ、現在軸の2人の関係性がどのように変わっていくのか、稚奈の謎に包まれた死が今後物語にどう絡んでくるのかも、重要な鍵となっていく。

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