連ドラなのに登場人物1人!『吾輩の部屋である』実写化決定

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日本テレビの深夜ドラマ枠「シンドラ」の第2弾作品が『吾輩の部屋である』に決定。連続ドラマにも関わらず、出演者がたった1名というかつてない作品が誕生することがわかった。初回は9月18日(月)深夜に放送される(毎週月曜24:59~※関東ローカル)。

本作は、「ゲッサン」(小学館)で連載中の田岡りきによる同名マンガが原作。しかし、ドラマ化の話が進む頃、田岡は最終回の構想を練り、あと2回で連載を終了しようとしていたという衝撃作。まさかのドラマ化決定を受け、連載続投を決めた「まさかの話題マンガ」だ。

主人公は、都内某所にある、駅徒歩5分、風呂トイレ別の築41年の木造2階建ての1K(6畳+K)に住んでいる、大学院生・鍵山哲郎。一人暮らしで彼女はナシ。好きな女の子は、大学で同じ研究室の植村さん。仲のいい友人は高校から一緒の吉田。苦手なものは川崎先輩と教授。そんな彼が、「よく落ちる、スポンジ入れの吸盤に関する考察」「部屋のホコリの発生原因について」「大好きな植村さんからの難読メール解析」「大学研究室の飲み会構成員に関する考察」「エアコン清掃計画」「入浴中における植村さんへのメール作成」「新旧フライパン・対照実験」「お風呂場リスクマネジメント」などについて考察し、1人で「哲学」している様子が描かれている。

ドラマ化を受け、原作者の田岡は「聞いた時は聞き間違いかドッキリかどっちかなとまず考えました。“先月まで最終回どうするかの打ち合わせしてたはずなのに急にドラマ化? ベギラマって言ったのかな?”と思って耳をすますと、やっぱりドラマ化と言っているように聞こえます。そこからあれよあれよとことが進み、今こんなコメントを書いてるわけですが僕は慎重な男なので未だに半分ぐらい信じてません。でも僕をドッキリにはめる無意味さを考えると、もしかしたら本当にドラマ化するのかもしれません。本当なんですか?」と未だに信じられない様子。同じく担当編集も「田岡先生にドラマ化、連載続行の旨お伝えした時は、“じゃあ年末無職じゃないんですね……”という切実でリアルなリアクションが印象的でした」としつつも、「担当編集の僕も半信半疑です。本当なんでしょうか?」と驚きのコメントを寄せている。

これに対し、三上絵里子プロデューサーは「結構本気で、原作の田岡先生にドラマ化アプローチしたつもりではいるんですが……。“本気ですか?”と先生をはじめ、ゲッサン編集部の皆様に言われ、社内でも企画にビックリされていると、キャスティングするのにも役者さんたちに“本気ですか?”と言われそうな気がしてきました」と語り、「原作マンガの、主人公の“バカだねコイツ”感とツッコミを入れる家具たちの面白さを活かしたドラマにしたいって。まだ、大丈夫です。思ってます。ひよってません。ドラマ化、本当です」と意気込んだ。

唯一の登場人物・鍵山哲郎を演じるキャストは、後日発表される予定。

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