もはやキャバクラ?「ビールの売り子」の実態『マツコ会議』

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マツコ・デラックスが番組スタッフと企画会議を行い、今話題のディープな場所と中継を結んで、そのエリアを深掘りしていく番組『マツコ会議』(日本テレビ系、毎週土曜23:00~)。5月27日の放送は、女子大生が殺到しているという、ビールの売り子のアルバイトを探った。

野球観戦などでお馴染みのビールの売り子。今、華やかで稼げるアルバイトとして、女子大生を中心に大人気だという。1試合で各メーカー合わせて200人ほどが働いており、給料は完全歩合制。中継班が潜入したのは、東京ドームの1階のミーティングルームで、そこではサントリーの売り子研修が行われていた。

研修では若い男性の指導員が「ビールを注ぐ位置とか、カップの持ち方とか、全然できてない。しっかり覚える!」と売り子たちを叱責。その厳しさに、マツコも「なんであんな若いヤツから、あんな言われよう」と不満顔に。話を聞くと、指導員はチェッカーと呼ばれ、売り子に対して、様々な指導を行っていくアルバイトだということが判明。マツコが「アルバイトがアルバイトにこんなに怒るの?」と疑問を投げかけつつも、チェッカーは売り子と違って歩合が付くわけではないことを知ると、「じゃあ、ちょっと高圧的になるのも分かるわね」と理解を示した。

「彼女(売り子)たちは売れば売るほどお給料が高くなるわけでしょ?」というマツコの質問にうなずくチェッカーたち。一番稼いでいる売り子に話を聞いてみると、なんと月収で20万円くらいになるという。実働は月に10数試合あり、準備も含めて1試合5時間ほど。5時間1万円以上のペースで稼げる売り子という仕事について、マツコも「こんなバイト、そんなにないよね」と感心していた。

売り子の花形はやはりビールで、1杯800円と、利益率もトップクラス。続いてハイボール1杯650円、レモンサワー1杯550円と続く。どの樽を背負うかは、チェッカーが売り子の実績、出勤態度、出勤日数を見て決めているという。現在、アルバイト2年目だという女性3人組に話を聞くと、全員、レモンサワーの樽を背負っているという。「2年やってもまだハイボールを持たせてもらえないの!?」とマツコが驚く一方で、わずか3、4回の経験ですでにビールサーバーを背負っている女性もいるという。マツコは、「ちょっと待って! これはおかしいわよ。3、4ヵ月なら分かるけど、3、4回って!」と指摘し、「これはチェッカーのお兄ちゃんと何かあるだろ!」と癒着を疑った。

売り上げの高い女性は、ビールを注ぐスピードも速く、接客態度も良いので、リピーターが付くのだという。マツコも、「これだからさ、もはや、ちょっとしたキャバだよ。お客さんが付いているってのはそういうことだよ。だって誰から買っても同じレモンサワーでしょ」と指摘。そのマツコの意見に、売り上げの多いビールの売り子も賛同。常連を見つけたら「今日もありがとう~」と声をかけているという。マツコも、「そうでしょ? お~覚えててくれたかってなったらさ、ちょっと飲みたいのを1~2分我慢してでもその子から買おうってなるじゃない」と納得していた。

他にも、ビールサーバーを使っての実践研修や、マツコによる売り子体験などを行った今回。番組の中で特に気になったものに迫る「さらに掘り下げたVTR」では、「日々の感じを追ってみたら? 忙しい子はどれだけ駈けずり回っているのか分かるじゃない」というマツコの意見によって、売り子たちの1日に密着。番組HPでは、滅多に見られない売り子たちの裏側の様子が公開されている。

次回の放送は、1000人以上の女社長が集う、謎の「エメラルド倶楽部」に潜入。“億”を稼ぎ出す個性的な女社長たちとマツコがトークを繰り広げる。

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