中村ゆり「正解がわからない」超能力師ドラマの難しさとは

公開: 更新:

ココリコの田中直樹が主演を務める、読売テレビ・日本テレビ系のドラマ『増山超能力師事務所』(毎週木曜23:59~)は、「ストロベリーナイト」「武士道シックスティーン」で知られる人気作家、誉田哲也の同名小説が原作。田中演じる増山圭太郎が所長を務める増山超能力師事務所を舞台に、二級超能力師の高原篤志(浅香航大)、住吉悦子(中村ゆり)、中井健(柄本時生)、経理担当の大谷津朋江(平田敦子)、見習いの宇川明美(ルウト)たちが、依頼人の悩みを解決するため探偵業に奔走する姿が描かれる。

同ドラマで、増山からの信頼も厚い二級超能力師の悦子を演じているのは、ドラマ『結婚しない』『探偵の探偵』『連続テレビ小説 花子とアン』や、映画『パッチギ!LOVE&PEACE』などに出演している、中村ゆりさん。このインタビューでは、ご自身の役柄や共演者の方とのエピソード、美貌を保つ秘訣、最終回に向けての見どころなどを語っていただいた。

――超能力を扱うドラマへの出演が決まった際の心境はいかがでしたか?

子どもの頃は超能力を扱う特番が多くて、そのどれもが楽しかったので好きでした。でも、今回の原作を読んだ時に、きちんと人間的な部分もしっかり描かれていたので、超能力以外の部分も楽しみでした。それに、フィクションとはいえ自分が超能力を使えるというのは嬉しかったです。

――住吉悦子はどんなキャラクターですか?

二級超能力師の資格があるのですが、悦子だけが発火能力を持っています。さらに、過去に自分のおじいちゃんとおばあちゃんを火事で亡くしていて、“もしかしたら自分の能力でそういうことをしてしまったんじゃないか”という悲しい過去を引きずっている女性です。それでも、増山さんだけが悦子のことを信じてくれていて、そんな増山さんに想いを寄せています。

――そんな悦子とご自身の共通点はありますか?

悦子は強がりなんですけど、私もそういうところはあると思います。それと、私自身は大人しく見られがちなんですけど、「中身はおっさんみたいだね」と言われることもあります(笑) そういう見た目とのギャップがあるところは似ていると思います。

――超能力を使用するシーンを演じる上での苦労などはありますか?

すごく難しいです。いつも「超能力の正解がわからない」と思いながら演じています(笑) なので、みんなで探り探りやっていますね。どう見せればそれっぽく見えるかなど、スタッフさんたちと常に相談しながら試行錯誤しています。

――田中さん演じる増山は、超能力を使用する際にアゴを触るなどのポーズがありますが、悦子の使用シーンで何か意識されていることは?

シリアスなシーンとふざけているシーンでは、超能力を使う時のポーズを変えています。例えば、篤志の物を燃やす時はふざけたポーズをしますけど、シリアスな時には特にポーズらしいものはつけないようにしています。なので、仕草の中で起こる念力のようなものに見えるようにしています。

――もしもご自身が超能力を使えたらどんな能力が欲しいですか?

ドラマではよく使われるのですが、気持ちが読める能力はしんどいと思うのでいらないですね(笑) なので、原作ではできない設定なんですけど、テレポーテーションができるといいですよね。いろんなところにピョンっていけたらいいなぁ。そしたら朝もたくさん寝ていられますよね(笑)