篠原涼子、10年前に感銘を受けた作品で「初体験」

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女優の篠原涼子が7年半ぶりにスペシャルドラマの主演を務める『愛を乞うひと』(読売テレビ・日本テレビ系)の放送日が、2017年1月11日(水)21時からに決定。このほど行われた取材会に篠原が出席し、自身初の1人2役に挑戦した感想や、台湾ロケの様子などを語った。

原作は下田治美による同名小説で、「母娘の絆」をテーマにした究極のヒューマンドラマ。幼少時代に母親から凄惨な虐待を受け、愛に飢えていた1人の女性が、本当の自分を取り戻していくストーリーで、「愛すること」とは何かを問いかける。主人公・照恵(篠原)は、高校生の娘・深草(広瀬アリス)と2人暮らし。ある日、照恵は生き別れた弟・武則(ムロツヨシ)との再会をきっかけに記憶の底に押し込めていた凄惨な幼少時代を思い出していく。さらに、照恵は深草の後押しもあり、亡くなった父親の遺骨を探しに父親の故郷・台湾へと渡る。そして照恵は、今まで知らなかった母親の真実と向き合うこととなる……。

初めて1人2役を演じている篠原は「とても楽しかったですね。なかなか2人の役というのはできなかったので初体験でした。この作品を10年前に拝見して、その時にすごく興味を持っていて、いつかやりたいと夢に抱いていたのが、今、挑戦することになって、とてもいい経験をさせていただいています」とコメント。

娘役の広瀬については、「彼女自身もサバサバしたタイプ。私もそうなので、話していてすごく楽しかったです。歳も離れているのに、ちゃんと私に合わせてくれるところとか、大人な感じも持っています」と印象を明かし、「深草の立ち位置は照恵にとって救いのポジション。それをすごくうまく演じてくださった。可愛いけれどもボーイッシュに演じてくださって、自然な親子のように見えていると思う」と絶賛した。

また、劇中で台湾を訪れることから、夏頃に台湾ロケも敢行。篠原は「なかなか行く機会の無い、茶畑が有名な阿里山という場所に行きました。結構山奥なので、平気で3時間くらいかかるような距離で往復6時間(笑) 天気がダメ(撮影できなかったら)だったらまた行かなきゃいけないわけじゃないですか(笑) 本当にもういいんじゃないかなって。十分堪能しましたね」と当時を振り返る。さらに「ほぼ寝てましたね。でも、寝たいのに山道なので揺れるし寝れないんですよ。なので、足を突っ張って体を踏ん張って寝てました(笑)」と移動中のエピソードを紹介した。

自身が演じる照恵の幼少期を演じた鈴木梨央とのシーンについては、「彼女もプロフェッショナルなので、(虐待のシーンでは)下手に優しくすると、彼女自身の気持ちがなよってしてしまうんじゃないかと思って、あえて優しくはしなかったです。強いて言うなら、風邪を引きながらも頑張ってる時に、差し入れくらいはしました」と明かす。続けて、「本当に天才だと思います」と絶賛しつつ、「現場の空気をすぐ掴んじゃいますし、スタッフの方にも気遣いできますし、あの子は大人なんじゃないか。いや、子どもの着ぐるみを着た大人なんじゃないかと思いましたね(笑)」と感心しきりだった。しかし、子どもらしさを爆発させた瞬間もあるそうで、「ケータリングで焼肉をやったんですけど、その時に“わぁ、お肉だー!!”って言いながら、ターって走って行って食べていたので、そこで“よかった。子どもだ”って安心しました」と、現場での様子を明かした。

そして、最後に「この作品を構えずに冷静な目で見てもらいたいです。それによって、すごく冷静にこういうことを判断して、受け止めることもできると思うので。もちろん自由に見ていただきたいですけど、構えるような形になってしまう作品ではありますが、冷静に見ていただきたい。救いの話ではないのですが、これを見た時に“自分だな”“私だな”って思って、“こういうことじゃダメだな”っていうのを感じてくれたらと思います」と視聴者にメッセージを送った。

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