川栄李奈「思い通りで楽しい」『デスノートLNW』撮影を振り返る

公開:

10月29日公開の映画『デスノート Light up the NEW world』。2006年に公開された映画『デスノート』から10年後に舞台を移し、正統な続編として紡がれる本作では、「そのノートに名前を書かれた人間は死ぬ」という死神のノート、“デスノート”が地上にもたらされ、世界中が大混乱に陥っていた。そんな中、キラ事件に精通した“デスノートを追う男”三島創(東出昌大)を筆頭に、5人の特別対策チームの捜査官たちを中心とした<デスノート対策本部>が構えられていた。そこに、世界的私立探偵にして、Lの正統な後継者“デスノートを封じる男”竜崎(池松壮亮)も加わり事件解明に当たる。そして、とある事件から一冊のデスノートを入手するが、その現場には、キラ信奉者“デスノートを制する男”紫苑(菅田将暉)の姿が……。そして、“人間界で同時に存在していいノートは6冊まで”という「6冊ルール」のもと、今、デスノートを巡る三つ巴の戦いの火蓋が切って落とされる。

そんな注目作において、渋谷の街を恐怖に陥れる無差別殺人者・青井さくらを演じているのが、『ヒガンバナ〜警視庁捜査七課〜』(日本テレビ)、『とと姉ちゃん』(NHK)、『早子先生、結婚するって本当ですか?』(フジテレビ)、舞台『AZUMI幕末編』(2015)といった作品に出演するなど、活躍の幅を広げている川栄李奈さん。このインタビューでは、ご自身の役どころをはじめ、共演者の方々の印象や作品の見どころなどについて語っていただいた。

――本作のオファーを受けた時の心境はいかがでしたか?

前作の映画『デスノート』を小さい頃に見ていて、すごく好きな作品だったので、この作品に関われることが本当に嬉しかったです。

――初めて台本を読んだ感想は?

難しいお話なのかと思っていましたが、すごく面白かったです。私はあまり他の人と絡むシーンがなかったので、現場ではみなさんのお芝居とかはあまり見られませんでした。なので、どんな感じになるんだろうと思っていたのですが、実際に完成した映像を見てみたら皆さんお芝居がすごく上手い。個性というかキャラクターが本当に強くて、すごく見ていて楽しかったです。

――ご自身が小さな頃から絶大な人気を誇る「デスノート」シリーズ。そんな作品に出ることへのプレッシャーはありましたか?

原作があるものというのは、本当にファンの方がたくさんいるので、「大丈夫かな」という気持ちはありました。でも、今回演じている青井さくらは、原作にはいないオリジナルキャラクターだったので、佐藤信介監督から「こうしてほしい」と言われたことをイメージしながら撮影しました。

――さくらは、かつてのキラのように思想を持たずに無差別殺人を繰り返すデスノート所有者という難役ですが……

こういう役はやったことがなかったので、どういう感じなのだろうと思っていました。ただ、ホラー映画や、ちょっと怖い感じの映画は好きだったので、演じるのがとても楽しみでした。

――「デスノート」シリーズでは、ノートに名前を書くことで人を殺すことができますが、どのように表情や仕草で表現しようとしましたか?

監督からは「あまり作り込まずに本当に普通の女の子でいてください」と言われたので、私の中で「本当に普通の女の子がデスノートを拾ったらこうなるんだろうな」ということをイメージしました。あとは、ワクワク感とか、自分の思い通りになっていることが周りで起きていることに対しての優越感はありましたね(笑)。なので、特に役作りとかはせずに、デスノートを持つのも初めてだったので、ただただ「すごーい」という気持ちのまま撮影しました。

――演じた中で最も手ごたえを感じているシーンは?

交差点のど真ん中で私が笑いながらノートに名前を書いているところは、本当に楽しいというか、本当に気分がよかったというか、自分の思い通りになっている感じがよかったです。

――今回は無差別殺人者という役を演じていますが、今後やってみたい役などはありますか?

もともとこういうサイコパスみたいな登場人物がいる映画がすごく好きなので、もし次に同じような機会があったら、今度はすごく作り込んでサイコパスになりきってみたいです。

PICK UP