船越英一郎×バカリズムで名作『黒い十人の女』現代版リメイクが決定

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読売テレビ・日本テレビ系の10月クールの連続ドラマが、市川崑監督の代表作を現代版にリメイクした『黒い十人の女』(毎週木曜23:59~)に決定。“2時間ドラマの帝王”と呼ばれている俳優の船越英一郎が主演を務め、バカリズムが脚本を担当することがわかった。

映画は、1961年に市川監督がメガホンを取り、妻の和田夏十がオリジナル脚本を手掛けた話題作。テレビプロデューサーの風松吉(かぜ まつきち)は、美しい妻・双葉がいながら、多くの女と浮気をしていた。妻と愛人たちはお互いの存在をそれとなく知っており、松吉が浮気者であることも重々承知しているものの、なぜか松吉から離れられずにいた。ある時、妻と、舞台女優で愛人の市子は結託し、松吉を殺害する計画を企てる。それは計画を立てることで、松吉への鬱憤を晴らすための架空のものだったが、気の小さい松吉は愛人たちが自分を殺そうとしていると思い込んでしまう。そこで、松吉が相談すると妻はあっさりと計画を認め、愛人を一掃するために、ピストルで松吉を殺害したように見せかける狂言殺人を実行することに。計画は図にあたり、愛人たちは妻に罪を着せたつもりで逃げ出してく……。

当時、主人公・風を演じていたのは船越英二。連続ドラマでは、英二の息子である英一郎が、父の演じた当たり役に初挑戦する。作品について、船越は「時代を先取りした奇想天外なストーリーと、モダンでシャープな映像。そして、女性の本音を活写する豪華女優陣の共演。ちりばめられた珠玉のセリフが人間の本質をえぐり出し、アイロニーとユーモアに満ちたエンターテインメントになっている名作中の名作」と紹介。

一方、本ドラマで連続ものの脚本に初挑戦するバカリズムは「オシャレな映画だなあというのが第一印象でした。そして、女優さんたちがとても魅力的な素敵な映画だと思いました」と映画の感想を語り、「全ての元凶は船越さん演じる風松吉ですが、それでもどこか憎めない男に描ければと思います」と意気込んだ。また、“不倫ドラマ”というジャンルについては「独身の僕にはファンタジーの世界なので、自分なりに想像力を働かせて面白おかしく描ければと思います。僕自身、芸能ニュースには疎いので、その辺は全く意識していません」とコメントを寄せた。

そして、船越が「日本映画屈指の名作を現代に舞台を変えて大胆にアレンジした作品。金も力も名誉もない凡庸な男が、なぜ10股をかけることになったのか。やがて女たちは結束して殺害を企てる。前代未聞のサスペンスを、天才・バカリズム氏がどんなコメディに仕立てていくのか、予想も出来ない結末に向かっていくドラマをお楽しみ下さい」とメッセージを送った。

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