ホストクラブ直営の食堂「かぶきっちん」に『マツコ会議』が潜入

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マツコ・デラックスが番組スタッフと企画会議を行い、今話題のディープな場所と中継を結んで、そのエリアを深掘りしていく番組『マツコ会議』(日本テレビ系、毎週土曜23:00~)。6月11日の放送では、売れないホストたちが集まる食堂を探った。

新宿・歌舞伎町のK会館2階にある「かぶきっちん」は、新人ホストや伸び悩んでいるホストのための社員食堂として、50種類以上の格安メニューを取り揃えているホストクラブ直営の店。「豪華絢爛な暮らしをしているのは一握りだから」とマツコが指摘する通り、食堂では厳しいホストの世界の一端を垣間見ることができるのだった。

さっそく取材班が店内に足を踏み入れると、中では、大勢のホストたちが食事中。「AAA(トリプルエー)」という店に勤務するホストの2人組は、ついさっきまで働いていたそうで、拓海と名乗るホストはすでにベロベロの泥酔状態。一方、イタリア人と日本人のハーフだというホストのリオは、ボリュームたっぷりのカレー(300円)を食べていた。リオは、食べ過ぎて1ヶ月で10キロも太ってしまい、それが原因で食堂を出禁になってしまったこともあるという。そして、味もさることながら、食事代が給料から天引きされるというシステムも金のないホストには助かると説明。これにはマツコも、「今や、ホストが一番福利厚生ちゃんとしている」と感心した。

続いて、ハイテンションの3人組が「マツコさ~ん、こっちも!」と取材班を呼びつける。「Club ALL BLACK (クラブオールブラック)」という店に勤める縁賀希蓮(えんがきれん)は、自費で写真集やグッズを作るなど、アイドル的な活動もしているという人気急上昇中のホスト。「僕有名なんで」「店の人にも疲れるって言われます」など、グイグイとくるその姿勢に、マツコも思わず「頑張ってるよ、お前」と肯定的なコメント。一方で、沖縄県・久米島出身のリョーマという23歳のホストには、その容姿の幼さからか、「なんだろう、この人を不安にさせる感じは……大丈夫かお前、やっていけてるか~?」と声をかけた。また、ユッキーナというホストは、それほど派手な感じの見た目ではなく、実はもともと漫画家志望だったが、彼女をホストに取られたことがきっかけで、この世界に入ったという。「それで見返したくて? へ~、いろんな“なり方”があるのね、ホストって」と感心するマツコ。そして「もっとギラギラしたほうがいい」と、彼にアドバイス。

モニター越しに彼らと話しただけで、「なんだかホストクラブに行ったみたいになるね」とご満悦のマツコ。続いては、「Club ALL WHITE (クラブオールホワイト)」という店に所属するホストの3人組が登場。彼らのしゃべりの中の“なまり”に気づいたマツコが、そのことを指摘すると、3人とも青森県の五所川原出身だということが判明。「青森って聞いただけで、ホスト感がまったくなくなるね」というマツコは、さらに、「ものすごい良い奴らなんじゃないかってね。青森のこのブランド価値はなんなの? 五所川原ってだけで、絶対悪い人はいないっていうね」と、青森に対する絶大なる信頼を口にした。そして、彼らからの、方言を直したほうがいいかという相談には、「(方言を)売りにしなさい」と助言するのだった。

他にも32歳の出戻りホストや、18歳の超若手ホストなどが登場した今回。「売れる子は口が立たないとダメ」「人を参考にしない」「自分がやりたいようにやる」などなど、ホストたちに次々と助言をしたマツコだった。番組の中で特に気になったものに迫る「さらに掘り下げたVTR」では、そんなホストの厳しい現状をより深く知るために、マツコの発案から、川端ディレクター(通称ヤギ)がホストクラブに1日体験入店。番組HPでは、爽やか系ホスト・YAGIに変身した川端ディレクターが、テーブルマナーから実際の接客まで、懸命に新人ホストの業務をこなす様子が公開されている。

次週、6月18日の放送は、これまで番組が出会ってきた300人以上の中から、ちょっと気になる人のその後を追跡する特別企画「後追いSP」。原宿の美容師IKUちゃんや、女子高生の神戸牛など、懐かしの強烈キャラが登場する。

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