原作者が絶賛 東出昌大主演『さよならドビュッシー』の見どころとは

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東出昌大が主演を務める、金曜ロードSHOW!特別ドラマ企画『さよならドビュッシー~ピアニスト探偵岬洋介~』(日本テレビ系、3月18日金曜21:00~)の先行試写会が、12日(土)、13日(日)に行われた。

原作は、第8回「このミステリーがすごい!」(2009年)大賞受賞作で、中山七里による小説「さよならドビュッシー」。シリーズ累計97万部を記録している人気作だ。今回のドラマでは、天才ピアニストにして名探偵の岬洋介(東出)が、莫大な遺産を相続した一人の少女・真田遥(黒島結菜)の周囲で起こる難事件に挑む。不幸な火事で全身に大火傷を負いながらも、ピアニストへの道を邁進する少女。そんな彼女が次々と不可解な事件に襲われる中、岬が、ピアノのレッスンを通して少女の生きざまや、その家族の人間模様を見つめ、事件の影に潜む哀しい真実を解き明かしていく。

本作では、ドラマとしては珍しい、4Kカメラでの撮影が行われており(放送はハイビジョン)、まるで映画のようなクオリティの映像となっている。そのため、各シーンに登場する人物だけでなく、背景やセット、小道具といった細部まで鮮明に映しだされており、注目ポイントの一つに。さらに、タイトルにもなっているドビュッシーの楽曲「月の光」「アラベスク第一番」をはじめ、アニメ映画『心が叫びたがってるんだ』(2015)でも使用されて話題を集めていた、ベートーヴェンの「ピアノソナタ第8番 悲愴」や、ショパンの「革命のエチュード」など、クラシックの名曲の数々が、色彩豊かな映像に華を添えている。また、東出や黒島らが、4ヶ月以上に渡るピアノの練習を経て、これらの楽曲を弾き上げる場面は、息を呑むような圧巻のシーンとなっている。

今回の試写会は、両日ともに13時からと16時30分からの2回上映が行われ、各回約25名が参加した。原作者の中山も訪れ、鑑賞後には「原作にあるエピソードを過不足なく入れて頂いて、尚且つ、ふくらませて入れて頂いたという感触があります。非常に理想的な映像化だと思います」とドラマの出来栄えを絶賛。また、「実際にはドロドロした話なので、ピアノの音で緩和され、ちょうどいいアクセントになっていると思います。途切れるところが少ないぐらい、音楽が流れているのですが、シーンとした時のメリハリがすごくよく合っていると思います」と感想を述べ、「お茶の間で見ていただくには環境音を整えて、テレビの音だけに集中してご覧いただきたいです」と語った。そして、「原作とこのドラマと、作品の芯になるものはどれも一緒なので安心して見ていただければと思います。この作品はミステリーなんですけれど、それ以外の部分でも楽しめる作品になっていますので、18日の放送を最後まで楽しんでください」とメッセージを送った。

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