岡田将生×松坂桃李×柳楽優弥「ゆとり世代アラサー」が奮闘 宮藤官九郎の脚本で連ドラ決定

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日本テレビ系で放送される4月クールの日曜ドラマが『ゆとりですがなにか』に決定。岡田将生が主演を務め、松坂桃李、柳楽雄弥が出演することがわかった。脚本は宮藤官九郎、監督は水田伸生。

「飲み会? それって強制参加っすか?」「忙しくてメールチェックしてないんスよね、次からLINEでお願いしまーす」「道分かんなくて駅からタクっちゃいました」「うちら、ゆとりなんで」とのたまう若者たち。“野心なし”“競争意識なし”“協調性なし”の彼らを、社会は「ゆとり世代」と名付けた。2002年に行われた教育改正。完全週休2日制。授業内容、時間数削減。絶対評価導入。「ゆとり第一世代」と呼ばれる1987年生まれの彼らは、今年で29歳と人生の岐路を迎える。しかし、高校が休みの土日は塾通い。大学3年生、就活しようとしたらリーマンショック。いきなりの就職氷河期。入社1年目の3月に東日本大震災。“みんな違ってみんな素敵”と教えられたはずが、気づけばここは“優勝劣敗の競争社会”。果たして、「ゆとり世代」は本当に「ゆとり」なのか? 本作では、アラサー男子3人が、仕事に家族に恋に友情に、迷い、あがきながらも、懸命に世の中の理不尽に立ち向かっていく。毎日に奮闘する人たちが行き交う、“ゆとりなんてない”人間ドラマだ。

入社7年目のごく一般的なサラリーマン・坂間正和役の岡田将生は「水田監督と宮藤さんのタッグで、まさか自分に声を掛けていただけるとは。こんなに嬉しいことはありません。そして今回同世代の松坂桃李さん、柳楽優弥さんと一緒に一つの作品を作れるという嬉しさ。考えるだけで興奮してきます(笑)」と喜びを爆発させ、「この春、この素晴らしいキャスト、スタッフで最高のドラマを作ります。楽しみに待っていて下さい」とメッセージを寄せた。

また、杉並区阿佐ヶ谷南小学校の教師・山路一豊役の松坂桃李は「宮藤さんの作品に出演させて頂くのは非常に嬉しいです。その一方で、非常に怖さもあります。台本がとにかく面白いので、その面白さを芝居できちんと表現できるのかが何より怖いです」と不安を漏らしながらも、「同世代の岡田くん、柳楽くんと共に、幅広い世代の方に愛されるような作品を目指していきたいと思っています」と意気込んだ。

そして、住所不定で客引きとして繁華街を転々としている男・道上まりぶ役の柳楽優弥は「10代の頃、宮藤官九郎さんの作品から受けた衝撃はとても大きく、僕自身も、あのクドカンワールドに入れることが楽しみで仕方ありません」と期待。「岡田将生さん、松坂桃李さんという同世代のゆとりメンバーで、一括りにされてきたゆとり達の逆襲が始ま……ると思います」とコメントした。

脚本を務める宮藤は「“自分ゆとりなんで”とそんな声を仕事の現場で聞く機会がとても増えた気がします。突き放されたような、シャッター降ろされたような、そんな寂しさを感じます。国が定めた教育方針で図らずも“ゆとり世代”と括られた彼らが、自虐的に“ゆとり”と口にせざるを得ない、そんなゆとりのない現代社会。社会人経験ゼロの私が、45才にして初めて挑む社会派ドラマです」と、新たな挑戦に心を踊らせている。一方の水田監督は「1958年生まれの私は“新人類”または“しらけ世代”と大人たちに呼ばれていました。でも、“全然しらけてないし!”と、ムキになって生きてきました」と振り返り、「“ゆとり世代” ……ゆとりなんてないし、“さとり世代” ……さとってないし! 宮藤さんの描く社会派は“笑いというチョコレートに包まれた人生という苦いアーモンド”。新しいクドカンワールドの誕生です!」と力強く語った。

番組の枝見洋子プロデューサーは「毎日の社会生活のなかで、“ん?”とココロに引っかかる疑問や怒りの欠片のようなもの、あるいは上手く伝えられなかった誰かへの思い。言葉にできないまま体内に溜まったそうしたモヤモヤが、宮藤官九郎さんの言葉、水田伸生の演出、そして、岡田将生さん、松坂桃李さん、柳楽優弥さんをはじめとする素晴らしい役者のみなさんの身体を借りて外へ放たれていくような、笑いあり涙ありの人間ドラマです。どうぞご期待ください!」とアピールした。

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