松坂桃李の演技にファン号泣 ドラマ『視覚探偵 日暮旅人』先行試写で絶賛の声

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松坂桃李主演で、人気小説を実写化したスペシャルドラマ『金曜ロードSHOW!特別ドラマ企画 視覚探偵 日暮旅人』(日本テレビ系)が、11月20日(金)21時から放送。これに先駆け、特別先行試写会が14日、15日に都内で行われた。

ドラマ『SPEC』シリーズ(TBS)などで知られる堤幸彦が監督を務め、累計45万部を突破している、山口幸三郎による小説「探偵・日暮旅人シリーズ」(メディアワークス文庫 刊)を実写化。主人公・日暮旅人(松坂)は、過去のある出来事が原因で五感のうち聴覚、嗅覚、味覚、触覚を失い、残された視覚だけを頼りに調査をしている“探し物探偵”。音や匂いや温かさや冷たさを目で視ることができる特殊能力を持っている。そんな旅人の前に、とある事件をきっかけに保育士の山川陽子(多部未華子)という女性が現れる。旅人の特殊能力を疑う陽子だったが、次第に能力を信じるだけではなく、旅人の人柄に惹かれていき、旅人の心の中に潜む闇に灯りを照らしたいと心から願うようになる……というストーリー。

今回の試写会には、番組公式Twitter上での事前募集に当選した50名のファンが参加。松坂からのサプライズ動画が流れると、会場からは悲鳴にも似た歓声が上がる一方で、深すぎるお辞儀で画面からアウトしてしまう松坂の様子に笑いが起こるなど、和やかなムードで上映がスタート。

冒頭では、五感のうち視覚以外を失っている「旅人から見た世界」を描くにあたり、CGを駆使して「酔っている人が見た世界」「ちょっとHな人から見た世界」「霊感の強い人が見た世界」を表現。堤監督の遊び心が詰まったこのシーンに、観客からは笑いが。また、多部演じる保育士・山川陽子が、住田萌乃演じる旅人の娘・百代灯衣を追いかける場面では、同じカット内で細かくワープする堤作品らしい演出に思わず唸る観客も。さらに、濱田岳演じる旅人のパートナー・雪路雅彦と陽子のやり取りでは「大事MANブラザーズか!」といったツッコミが登場するほか、旅人の好物「う~マン棒」の説明など、様々なパロディも散りばめられている。そんな中、物語が進むにつれて、シリアスな場面も描かれていく。松坂が迫真の演技を見せるクライマックスシーンでは、思わず号泣し始める観客の姿も。

鑑賞を終えたファンからは、Twitter上に「期待を軽く上回る名作ドラマの序章を見届けて参りました。放送後は魔法の呪文を唱えたくなること請け合いです。れーんどら、れーんどら!」といった連ドラ化を期待する投稿や、「世界観も丁寧に描いていて、物語の流れがどんどん切なく。旅人はパパでもあるけど、女子の母性も刺激してくるのさ」という感想が寄せられていた。

このほか、北大路欣也演じる医者と橋本マナミ演じる看護師がいちゃつくシーンや、ドラマの荻野哲弘プロデューサーいわく「監督が準備のできた演者を待たせて、エキストラの指導を数時間していた」というシーン、なぜか端々に出演している堤監督の関係者、本物のスカイツリーと合成のスカイツリーなど、見どころが満載。ドラマの放送に先駆け、堤監督が本編を見ながらこだわりを語り尽くす『遺言』も19日(木)にHuluで配信予定。詳細は番組公式サイトで。

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