生瀬勝久、危篤の病院長役で日テレのドラマ初主演『危篤スルー』4週連続放送

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俳優の生瀬勝久が、11月にスタートする4週連続ドラマ『危篤スルー』(日本テレビ、毎週木曜24:59~、関東ローカル)で、危篤状態に陥った病院長・大森昭雄を演じることがわかった。日本テレビのドラマで生瀬が主演するのは初めてとなる。

本作は、若手クリエイターが手掛ける「ネクストブレイク枠」で放送される。急な心臓発作を起こして危篤状態となった、病院長の大森昭雄(58)が、病室でぼんやりと意識を取り戻すと、愛人の美人ナースの静香と2人きり。さらに次々と集まってくる、妻の麗子や息子、副院長の鶴田ら同僚たち。「惜しまれて死ぬのなら、死ぬのも怖くない……」と昭雄が思ったのもつかの間、近づいてきた鶴田が「この病院は自分が継いで守って行く」と宣言。すると、「次期院長は息子の俊哉が継ぐ」と食って掛かる麗子。昭雄の病室に集まった人たちは、危篤の昭雄をスルーして、自分のことばかり。そして、危篤で起きることのできない昭雄は、愛人の静香の2股疑惑や、息子が自分を恨んでいたこと、家族や部下の思いもよらぬ本音を聞かされるなど、知りたくなかったことを次々突きつけられていく。さらに、自身の秘密を暴かれてしまったり、誤解されたりと、傷つき、苛立ち、時には胸をうたれながらも、スルーされ続ける。「起きたいのに起きられない!」という昭雄の思いをよそに、それぞれの利害が次々と交錯していく。果たして、危篤の昭雄は何を思いながら最期の時へと向かうのか……。

台本を読んだ生瀬は「死にゆく危篤の主人公の元に家族や同僚が集まってくるという設定が、今までに見たこともなかったですし、面白いと思いました。タイトルが語呂合わせで軽い物語かと思いきや、しっかりとした重いテーマになっていて、楽しいけど難しい作品だと感じています」と感想を語る。自身が演じる昭雄については「ある種、ステレオタイプかもしれないですが、どこにでもいる病院の院長であり、大人といったって、地位のある人であってもやはり“男”であったり、家族がいながら不倫をしている疑惑があったり、という“皆が知っている”と言えるような人物だと思っています」とコメントし「危篤でほぼ動けないという役は、非常に表現が難しいなと感じています。モノローグ的に表現しなければいけなかったり、声が出せなかったり、表情が動かない、というのがすごく難しいですよね」と役作りの苦労を明かした。

本作で日本テレビのドラマ初主演となる生瀬だが「“主演”、ということへの意気込みは全くありません(笑)。僕は純粋にお芝居が好きなので、どんな仕事であっても同じような意気込みで挑みたいと思っているので、“主演”への特殊な気持ちみたいなものはありません」と率直な思いを語る。また、「ネクストブレイク枠」で放送されることについては「これからドラマを作っていく若いクリエイターたちが、どんな情熱を持って、現場でどう僕と関わってくるのかがすごく楽しみです。自分自身も一人のアクターとして、自分なりのスタンスを持っていますが、そのスタンスで挑むというのではなく、監督とディスカッションしながら作品を作っていければと思っています。自分自身のこれまでの経験をそのまま現場で出すというよりも、監督たちに伝えて、監督たちが考えるきっかけをつくりながら、一緒にうまくやっていきたいと思っています。自分から、“どうすれば、僕をよりうまく使えるか”みたいなことも伝えていければと思っています(笑)」と期待を寄せた。

そして、「深夜の枠ということで、限られた環境の中、みんなでアイデアを出し合う作品になるので、 すごく個性が出て面白いですよね。この枠のドラマの持つ可能性を楽しんでいただければと思います」とアピールした。放送スタート日や共演者などは後日発表される。

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