カンボジアの壁をこじ開けて日本が5度目の正直

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3日、2018年に開催されるFIFAワールドカップロシアのアジア2次予選、日本代表とカンボジア代表の試合が埼玉スタジアム2002で行われた。

ここまでアジアのチームを相手に4戦連続で勝ち星が無い日本。2次予選の初戦シンガポール戦では相手GKの神懸かりのセーブもあったとは言え無得点。本田圭佑をはじめとして香川真司、岡崎慎司、長友佑都、そして武藤嘉紀といった海外組をズラリと並べて点を取りに行った日本だったが、全員で守りきろうとするカンボジア代表の数の壁に阻まれ、この日も苦しいゲーム展開となった。

本田のスルーパスを受けた酒井宏樹の右サイドからのクロスや、岡崎のペナルティエリア内での個人技などで何度もチャンスを演出する日本だったが、ボールを入れるたびに数で勝るカンボジアのディフェンスに阻まれ、枠内のシュートさえ打てない時間帯が続く。

しかし前半28分、膠着した試合を本田が動かした。カンボジアの守備の一瞬の隙を突き、振り抜いた左足から放たれた強烈な無回転の弾道がゴールマウスへ。キーパーは正面に入っていたが、味方ディフェンダーにボールが隠れたのか、強烈なシュートへのパンチングは僅かに及ばず。ボールはキーパーの両手を弾き飛ばすように、ゴールマウスへと吸い込まれた。

それでも日本はなかなか楽にならず、ハーフラインさえ越えるのも稀なカンボジアを相手にシュートの雨を浴びせながら、結局1-0でのハーフターンとなる。だが、後半開始早々に吉田麻也がグラウンダーのミドルを決めてようやく楽になった。

16分には、山口蛍から本田圭佑に繋ぎ、縦パスで岡崎慎司へ。岡崎の振り向きざまのシュートは相手ディフェンスに阻まれたが、こぼれ球を香川真司が逃さずに強烈な弾道でゴールに叩き込んだ。前半に決定機を逃した香川の「汚名返上」のゴールで3-0にした日本は、その後もカンボジアを攻め続ける。武藤に代わってピッチに入った宇佐美貴史が随所に見せ場を作るなど、日本はカンボジアを翻弄。しかし4点目を奪うことはできず、やや消化不良の内容で終わった。

勝ち点4、得失点差+3とした日本は、8日にイランでアフガニスタン代表と対戦する。

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