8年ぶりに日本テレビのドラマで主演することが発表された天海祐希。『○○妻』や『家政婦のミタ』などの話題作でもおなじみの脚本家・遊川和彦。かつて、社会現象を巻き起こした『女王の教室』の天海×遊川のタッグ復活が話題になっている、10月スタートのドラマのタイトルが『偽装の夫婦』（毎週水曜22:00～）に決定。沢村一樹をはじめとした豪華キャストも発表された。
本作の主人公は、天海演じる美しくも孤高の女性・嘉門ヒロ。何でも出来てしまうがゆえに、妬み嫉みの的となり、本気を出すほどに、誰かを傷つけることを知り、誰かに愛される喜びも、誰かを愛する喜びもわからないまま育った彼女は大の人嫌い。そんなヒロだが、大学時代、初めて心から愛せる男・陽村超治（ひむらちょうじ）と出会う。しかし、超治は体で結ばれた翌日、理由も告げずに姿を消してしまった。それ以来、ヒロは誰に対しても堅く心を閉ざし、“本の世界”に逃げ込んでしまう。やがて25年の歳月が過ぎ、図書館司書のヒロは45歳になった。そんな時、いまだ独身のヒロは超治と偶然再会。彼にプロポーズされ、なぜか“理想”の、もとい“偽装”の夫婦を演じる羽目になってしまう……。「“本当のパートナー”とは何か」という、新しい夫婦の形を描く大人のラブストーリーだ。
沢村が演じるのは、ヒロの相手役となる陽村超治。幼稚園の園長代理で、人懐っこく優しい性格で誰とでも仲良くなれる、口数が多いキャラクターだ。このほか、内田有紀、工藤阿須加、坂井真紀、佐藤二朗、柴本幸、田中要次、キムラ緑子、富司純子といった実力派の俳優陣が脇を固める。天海、沢村らのコメントは以下。
＜天海祐希＞
また、遊川さんとお仕事させて頂けることになりました。それがなんと！ 遊川さん連ドラ30本目の作品だそうで！ 多少のプレッシャーもある訳なんですが（笑）。しかしやはり、有り難く嬉しいことです。前回の作品の時より、私自身成長できているといいのですが。遊川さんの作られる脚本のパワーに負けないように、全力で演じたいと思います。皆様に楽しんでいただけるよう、スタッフ、出演者一同頑張りますので、是非、応援してください。
（沢村演じる“超治”の役については）
底抜けに明るいところ、そして人に壁を作らないところが沢村さんにぴったりの役だなあと、今からとても楽しみです。今回、ちょっと特殊な夫婦を演じますが、それ以上に人間同士としての成長が描かれていると思いますので、そちらも期待していてください！
＜沢村一樹＞
自分を変えたい、もっと自信を持ちたい、でもどうすれば良いのか分からない。そう思っているあなたへ。常識にとらわれず、自分に正直に生きる男（？）陽村超治という役を通じて、少々強過ぎる刺激と、人生をもっと楽しく生きる術（すべ）を伝授します。憧れの女優さんでもある天海さんと初めてこんなにじっくりお芝居するのが、夫婦役ということで緊張もありますが、天海さんの“男気”に負けない様、濃厚な二人の時間を作っていけたらと思います。遊川ワールドを存分に楽しんで下さい！
＜遊川和彦＞
今の時代、自分の意見を主張したり、個性を出してはいけないと自分に呪縛をかけている人が多い気がします。自分らしく生きることで、周りの人を幸せにし、この息苦しい世界を良いものにできないかという願いを込めてこのドラマを送ります。天海さんの隠されている本当の姿、例えばダークサイド（？）が観たいと思います。
＜大平太プロデューサー＞
今年、僕は50歳になり、大袈裟ではなく、残りの人生のパートナーについて考えるようになりました。このドラマを、どんな人が自分の側にいて欲しいのかを考えながら作りたいと思っています。遊川さんも今年還暦を迎え、脚本家デビュー30周年、連続ドラマ30作目という記念すべき作品です。そして、天海さんは、僕がプロデューサーとして、初めて主演女優としてご一緒した女優さんです。始めから天海さんを想定した企画を8年ぶりに実現できることに胸を踊らせています。
