佐野ひなこ「ドラマの月が好き」話題沸騰『デスノート』で“ミサミサ”を熱演

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大場つぐみ・小畑健原作の人気漫画を連続ドラマ化した『デスノート』(日本テレビ系、毎週日曜22:30~)。名前を書いた人間を死なせることができる「デスノート」を手に入れて犯罪者を抹殺し、世間では通称“キラ”として崇められ、悪人のいない理想の世界を作り上げようとする夜神月(窪田正孝)と、謎に包まれた世界一の名探偵・L(山﨑賢人)の壮絶な頭脳戦に、原作ではLの死後に初登場したニア(優希美青)も介入。ドラマならではのストーリー展開&キャラクター設定が注目を集めている。

中でも大きな話題になったのは、原作や映画版では天才的な頭脳を持つ優等生だった月(読み方・ライト)が、ドラマでは、どこにでもいる大学生という設定の変更だ。月に全てをささげるアイドル弥海砂(読み方・あまねミサ)を演じるのは、ドラマ・バラエティなど多方面で活躍する、佐野ひなこさん。月と同じくデスノートを手に入れたことにより戦いの渦中に身を投じていくアイドル“ミサミサ”を熱演している佐野さんにインタビューを行い、話題沸騰のドラマに出演している心境や、自身の役柄、今後の見どころなどを聞いた。

――原作「DEATH NOTE」の大ファンだそうですが、読まれたのは何歳くらいの時ですか?

小学校の高学年くらいですね。2歳上の兄の漫画を、勝手に読んでいたらバレてしまい、「お前にこの難しい話わかるのか?」と言われました(笑)。難しい言葉がたくさん出てくるし、確かにその時は分からないことが多かったので、悔しかったですね。でも、だからこそ、これまでに10回以上は読み直しているので、今でも細かいところまで覚えています。

――ドラマならではのストーリー展開やキャラクター設定が話題になっていますが、原作ファンのひとりとして、やはり驚きましたか?

そうなんです! 1話でも、いきなり海砂と魅上(忍成修吾)が裁判所で話しているシーンが出てきますし、まず「え?」となりますよね。2話では、レイ・ペンバー(尚玄)が偽名だったことも衝撃で。原作をよく知っているからこそ予測できることを、いい意味で裏切られていく展開がすごく面白くて、自分も出演しているのに、放送を見ていてもドキドキしちゃいます。

――佐野さん演じる海砂についてはいかがですか?

海砂がアイドルということも含め、今回のドラマの中では一番、原作から変更はないかもしれませんが、やっぱり月のキャラクター設定が変わったことによって、彼と海砂の関係性みたいなものは、全然違うものになっていると思います。

――ドラマ版の月は、冷酷さよりも“情”が強く出る場面がたくさんありますよね。佐野さんは、原作とドラマの月、どちらの方が好きですか?

私は……どちらも好きですが、今はドラマの月が好きです。原作では、月は海砂を都合良く利用したいだけだし、すぐ殺そうとするし(笑)。ドラマの月は、自ら海砂のピンチを助けてくれようとさえしてくれます。それに、月が自分のファンだったということも、アイドルをやっている海砂にとっては、単純に嬉しいんじゃないかな。私自身も芸能活動をやらせてもらっているので、共感できます。海砂の目線で見ると、憧れのキラが、芸能人としての自分を支えてくれていたファンの1人だったということが分かって、すごく運命みたいなものを感じてしまうと思います。

――月役の窪田正孝さんとは共演シーンも多いと思いますが、どんなお話をされますか?

撮影の合間は、他愛もない話が多いですね。すごく優しくて、私がただボーッとしていると、「元気?」というふうに声をかけてくださいます。窪田さんは骨を鳴らすのがクセのようで、最近、疲れがたまってきたら鳴らすんだろうな、というのがちょっと分かってきました。なので、ボキボキボキボキっていう音が聞こえてきたら、私からは話かけずにそっとしておくようにしています。

――お芝居に関しては?

窪田さんは、演技の上でも、現場での立ち居振舞いでも、気づいたことをすぐに仰ってくださいます。私が迷っていると、助け船を出してくれて。現場全体を見てくださっているので、私が困っていると、一番に見つけてくれるので、本当に頼りがいのある方です。

――印象的なシーンはありますか?

5話で、海砂が月の家に押しかけるんですけど、その時に窪田さんの頬を引っぱたくシーンがあって。あの窪田さんにビンタするなんて……と、とても緊張しました。テストの時も思いっきりできなくて、「ペチン」って小さい音しか出ない。窪田さんが、真剣な顔で「振り切りましょう」と仰ってくださって、私も覚悟を決めて、本番は腕を振り切っちゃいました(笑)。

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