7月4日に公開された映画シリーズ27作目の『それいけ！アンパンマン ミージャと魔法のランプ』が、アンパンマン映画史上今世紀最高となる、週末2日間の興行収入85,113,700円（昨年対比119％、一昨年対比154.4％）、動員70,642人を記録。同週に公開した邦画新作の中では1位という大ヒットスタートを切った。
近年、映画『アンパンマン』シリーズは、2歳から5歳の子どもたちをメインターゲットにしつつも、“映画館デビューはアンパンマンで！”という認知が広がっている。今年の同時上映『リズムでうたおう！アンパンマン夏まつり』では、アンパンマンたちと一緒に歌って踊れるため、0歳や1歳の子どもが楽しそうに鑑賞している光景も多くみられた。また、劇場版27作目とあって、子どもの頃『アンパンマン』を見ていた人が、今では親となり、キャラクターたちの可愛さや、作品が訴えるメッセージの深さを再認識し、子どもと一緒に、家族みんなで劇場へ足を運んでいることも大ヒットの要因だ。
今年の映画の舞台は、魔法のランプの世界。クリームパンダとコキンちゃんとランプの世界に入りこんだミージャ。しかし、ミージャの腕輪が壊れてしまい、元の世界に戻れなくなってしまう。腕輪を直すため、三人は力を合わせて遠い魔法の泉を目指し、喧嘩をしながらも困難を乗りこえて進んでいく。アンパンマンたちも皆を救うためランプの世界へ向かうが、そこへばいきんまんもやってきて……というストーリー。
ヒロイン、ミージャの声に大島優子、お菓子の魔神と精霊役にナイツをゲスト声優に迎えた本作。“アンパンマンたいそう”の歌詞をキーワードに、原作者・やなせたかしの温かいメッセージがこもった、夏休み映画となっている。
