広瀬すず「3年間で一番緊張した」声優に初挑戦『バケモノの子』完成披露会見

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女優の広瀬すずが、14日都内で行われた、アニメーション映画『バケモノの子』(2015年7月11日公開)の完成披露会見に出席。ヒロインの楓役で声優に初挑戦した広瀬は「普段はあまり緊張しないタイプなんですけど、このアフレコ収録の時は、3年間お仕事を続けてきた中で一番緊張しました」と感想を語り、本作では数少ない人間の役を演じるということで、「観に来てくださる方に身近に思ってもらえたらいいなと思います」と、アピールした。

本作は、バケモノ・熊徹と少年・九太の奇妙な師弟関係を軸に、バケモノたちの棲む異世界「渋天街(じゅうてんがい)」での修行と冒険、リアルな渋谷を舞台にした壮大なアクション、そして親子の絆やヒロイン・楓との淡い恋愛などを描いた冒険活劇。

会見には広瀬のほか、細田守監督、役所広司、宮崎あおい、染谷将太、リリー・フランキー、大泉洋、齋藤優一郎プロデューサーが登壇。夏休み公開にこだわる理由を聞かれた細田監督は、「夏休みにアニメ映画を観るってことは、子どもにとって重要なことじゃないかと思うんです。自分自身、夏休みに観た作品っていうのが、子ども時代を彩る作品だったんですね。そして、いざ作る側になった時に、子どもたちが大きくなった時にも思い出すような夏の思い出を、映画の中で彩ってあげたいなと思って作っています」と、自身の体験とともに持論を展開した。

「完成した作品を観た感想は?」との質問に、熊徹役の役所は「顔が出ていないので気楽に観れるかなと思ったんですけど、きちんとセリフが言えているかなどが気になって、ドキドキしてしまいました」と。これを受け、少年期の九太役の宮崎は「私は声だけの方が緊張するので、観始めてからしばらくは緊張していました。でも、途中から染谷くんにバトンタッチするので、そこからはすごくリラックスして、“すごい映画だなぁ”と思いつつ観ることができました」とコメント。宮崎と入れ替わりで出演する、青年期の九太役の染谷は「宮崎さんとは逆で、少年期までは“すごくいい映画だな”と観ることができました。声変わりしてから不安になってくるというか……」と、感想を語った。

また、熊徹の悪友・百秋坊役のリリーは、作中で描かれた渋谷の街について「看板など細かいところまで再現されています」と、クオリティの高さに脱帽。「今、田舎に住んでいる子どもたちや海外の人が渋谷に来た時に、“あ、『バケモノの子』のあそこだ”ってみんなの街のイメージも変わっていくと思います」と語った。そして、熊徹のもう一人の悪友・多々良役の大泉は「23時過ぎに劇場で観終わった後、とにかくこの感動を誰かに伝えたくて、夜中だし迷惑だと思いつつも役所さんにメールしましたね。でも、ほんとは監督にメールしたかったんだけど、監督のアドレスは知らなかった(笑)」と、鑑賞後のエピソードを明かし、会場の笑いを誘った。

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