ポルノグラフィティ、映画『名探偵コナン』主題歌に込めたデビュー以来の思いとは

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4月18日(土)に公開される、映画シリーズ19作目となる『名探偵コナン 業火の向日葵』は、ゴッホの歴史的名画「ひまわり」をめぐって、主人公の江戸川コナンと、人気キャラクター・怪盗キッドが激突するストーリーが展開する話題作。そんな本作の主題歌は、ポルノグラフィティが書き下ろした新曲「オー!リバル」(4月15日リリース)。コナン×ポルノ、初のコラボレーションはSNSを中心に大きな話題を呼び、ファンの期待は増すばかり。今回は、ポルノグラフィティのボーカル・岡野昭仁さん、ギター・新藤晴一さんにインタビュー。楽曲やコナンについて、ご自身のことを絡めながら語っていただいた。

――今回のオファーを受けた時、どんなことを考えましたか?

岡野:映画版のコナンはもちろん知っていましたが、改めて掘り下げて、自分なりに調べてみました。すると、日本だけではなく、人気はアジアを中心に世界中に広がっている。ということは、聴いて下さる方もたくさんいらっしゃるだろうし、それなりのものを作らないといけないなというプレッシャーを、まず最初に感じました。

――「オー!リバル」の曲調は、どのように決まっていったのでしょうか。

岡野:映画制作サイドからは、僕らの昔の曲にあるような、ラテン調の曲にしてください、とのリクエストがありました。もちろんそこで勝負できたらいいですが、昔と同じことをやっても仕方がないんじゃないか、とも思いました。でも、もう一度、この映画のストーリーを読み込んでいくと、ゴッホの「ひまわり」やアルルの丘など、割とクラシカルな要素がある、奥深い内容でした。そこで“楽器”から連想していったところ、ガットギターがやはり合うだろうと。そこで、僕のイメージと、制作サイドから言われたことが合致すると分かり、今回は、ポルノグラフィティらしさを、どストライクに投げこもうと腹をくくりました。もしかしたら、過去の楽曲を連想してしまう方もいるかもしれないですが、それを上回るつもりで作る覚悟をしました。

――題名の“リバル”はフランス語やスペイン語で“ライバル”の意味。この曲の詞に込めたものは?

新藤:今回のように作品のために楽曲を書き下ろす場合は、せっかくのいい機会なので、自分があまり取り組まないテーマをやれたらいいなと思うことが多いです。今回で言えば、作品の中にもあるコナンとキッドのライバル関係ですね。僕らの楽曲では、恋愛だったり、明日に向かって誰かを励ますような曲が多いので、なかなか取り上げないテーマです。例えば、映画を観終わった時に、ボクシング映画ならシャドーボクシングをしながら劇場を出る。ヤクザ映画なら肩で風を切って出る。そんな余韻を、この作品の内容に合わせて感じながら帰ってもらえるような曲になれば、と思って詞を書きました。

――お二人にとって、どんな曲になりましたか?

岡野:コナンの映画は、きっとたくさんの方が観てくださると思います。そして、僕らの中にある“根本”を考えてみると、やはり「たくさんの人に曲を聴いてもらいたい」という思いがあるので、そこは合致していますよね。僕らなりに、とてもキャッチーな楽曲を作ることができたと思いますが、改めて、たくさんの人に愛されるものを作ることの大切さを考えさせられました。僕らはデビューして16年ですが、メジャーでやっていることの意味を改めて振り返って、考えさせられました。

新藤:まずは聴いていただきたいです。自分たちを応援して下さる方も、コナンで初めて僕たちのことを知る方も。その人たちの中で、この曲がどのように“生まれていく”のか。それが、すごく楽しみな曲になりました。

――情報解禁時、Twitterでリアルタイムな盛り上がりを調査する「ついっぷるトレンドランキング」では、総合ランキングで1位になるなど、SNSやネットで大評判になっているそうです。

岡野:有難いです。周りのスタッフから聞きました。嬉しくないわけがないですよね。コナンのファンを裏切るわけにはいかないと思っていたので。映画も、主題歌も、一緒に愛してもらえたら嬉しいです。

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