『笑点』桂歌丸「とにかく番組を長持ちさせたい」初回放送から出演、50年目の思いを明かす

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人気長寿番組『笑点』(日本テレビ系)のメンバーが全員揃って、4月9日(木)19時から放送される同局のバラエティ番組『あのニュースで得する人損する人』(以下、『得損』)2時間SPに出演。両番組の出演者が二人一組となって「大喜利」対決を行うほか、『笑点』メンバーが人間ドックで健康度をチェック。そして、『笑点』五代目司会者・桂歌丸の波乱に満ちた人生と知られざる『笑点』の裏側を、関係者の証言を交え再現VTRで紹介。歌丸の『笑点』への知られざる思いが明かされる。収録後に、歌丸ら『笑点』メンバーと、『得損』MCの後藤輝基(フットボールアワー)、羽鳥慎一が囲み取材に応じた。

今年の5月で放送50年目に突入する『笑点』。今回は、歌丸の心配もあって、メンバーが人間ドックを受けることになったという。歌丸は、「(自分が)何回も入退院を繰り返したので、とにかく番組を長持ちさせようと思ったら、全員が健康でなければ。あたくしの一番の希望は、このメンバーで丸50周年目の記念番組を撮ることです」とコメント。三遊亭円楽は、「良い形で50年を迎えられる、そのきっかけの最初のスタートの番組を作っていただいて、全員感謝しています。『得損』を皮切りに、色々な企画ができるんじゃないかな。楽しみです」と展望を語った。節目を迎える前の今回の人間ドックでは、意外な人物に重大な診断が。メンバーに密着し、私生活が垣間見える映像から、「何が健康のために得だったのか、損だったのか」も解析する。

『笑点』は、今年の3月1日に視聴率24.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。高視聴率の秘訣を聞かれると、三遊亭好楽は「誰か1人は倒れているから(笑)」と冗談を飛ばし、昨年に喉頭がんで一時休業していた林家木久扇も「演芸番組として見ないで、ドキュメントとして見てる方が多いんですよ。だから歌丸師匠がよく入院なさいますけども、最初のうちは皆さん驚いてたけど、もうしょっちゅう楽屋か病院か『笑点』の収録場所にいらっしゃるから」と続けた。また、円楽は「高齢者が、こんな馬鹿を言ってる番組ないもんね。どなたかエッセイストの方がね、世界遺産ならぬ“テレビ遺産”と言って下さった。それは非常に、僕らは嬉しかったな」と、林家たい平は「この番組の前にだけは、今なくなってしまった“お茶の間”が存在しますよね」と語った。

また、今回の『得損』2時間SPでは、『笑点』第1回から出演している歌丸のヒストリーを、メンバー、愛弟子、番組スタッフの証言を交えてVTRで紹介。ある事情で破門され、化粧品のセールスマンも経験。落語家として復帰してからも、天才たちのはざまでもがき続けた努力の日々。『笑点』歴代司会者の7代目立川談志、前田武彦、三波伸介、前司会者の5代目三遊亭円楽のこと、病気で番組を休んだ時の苦悩。そして、大喜利でいつも悪態をつき合っている円楽(6代目)との知られざる関係、現在のメンバーに対する思いが明かされ、スタジオで見ていた円楽が涙する一幕も。囲み取材では、好楽が「小学校1年生からね、手紙が来て。“好楽さん、笑点の皆さんは一緒に暮らしてるんですか”って。そういう感じにとられるんだね」とのエピソードを語ると、すかさず円楽が「やだよ、こんな人たちが廊下ウロウロしてたら」と混ぜ返す。珍しく全員がバラエティ番組の「ひな壇」に座った『笑点』メンバーのチームワークは抜群で、後藤と羽鳥は、大御所たちとの共演に「やっぱり独特の空気感があります。貴重な経験。緊張したけど、すごく楽しかったです」と、充実した表情で語っていた。

番組には他に、三遊亭小遊三、春風亭昇太、山田隆夫、古閑美保、坂上忍、高橋真麻、吉村崇(平成ノブシコブシ)が出演する。

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