大沢たかお、石原さとみの顔にハエが付くのは「うるおいが成せるわざ」ケニア撮影秘話を明かす

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映画『風に立つライオン』(3月14日公開)の完成披露試写会が24日、東京国際フォーラムで行われ、企画・主演を務めた大沢たかお、共演の石原さとみらが登壇。アフリカ・ケニアでの1ヶ月におよぶ撮影で、大量のハエや竜巻などに悩まされたことを明かした。

さだまさしが1987年に発表した同名の楽曲に感銘を受けた大沢が映像化を熱望し、2013年にさだ自身の手で小説化され、この度ついに映画化が実現した本作。大沢は、ケニアで国際医療活動に従事した日本人医師・柴田紘一郎氏がモデルとなった、赤十字戦傷病院の医師・島田航一郞、石原は彼を支える看護師・草野和歌子を演じた。

石原が「過酷でした。大量のハエとの戦いで、いいシーンほど顔に止まるんです」とケニアでのロケの苦労話を明かすと、大沢は「僕にはそんなに止まってないですね。(石原の肌の)うるおいが成せるわざです」と冗談めかし、笑いを誘った。他にも、竜巻に襲われたこともあるらしく、大沢は「誰も助けにきてくれなかったので、かがんで耐えました(笑)。スタッフの皆さんは、機材を守っていましたね」と、石原も「(ケニアでは)自分の身は自分で守らないといけなかった」と、ケニアの大自然の厳しさを振り返った。

そして、主題歌・原作小説の作者である、さだまさしも舞台挨拶に参加。「曲を書くまでに15年、そこから、大沢さんが映像化したいとおっしゃったのが8年前。(曲を作った時に)一番最初に、医師に話を聞いてからの30年が一本の糸でつながり、この日を迎えることができて、非常に感動しています」とコメント。また、今回の映画化にあたり主題歌として「風に立つライオン」を28年ぶりにセルフ・カヴァーしたさだは、「(エンディングに)自分の歌が出てこなかったらもっと泣いていたと思います。自分の歌は反省材料にすぎないので、歌が出てきた瞬間に涙が引っ込んでしまいました(笑)。皆さんは僕じゃないから、きっと感動できると思います」と語り、この直後に上映される映画を楽しみにしている観客を笑わせていた。

最後に大沢は、「今までも舞台あいさつはたくさんやってきましたが、この映画に関しては、自分の言葉がすべて空回りしている感じがします。なので、観ていただいて、感じていただくのが一番。“命のバトン”をつなぐことがテーマです。皆さんに届くことを願っています」と力を込めて語った。舞台挨拶には他に、大沢演じる主人公の同期の医師で恋人・秋島貴子を演じた真木よう子をはじめ、萩原聖人、鈴木亮平ら共演者と、三池崇史監督が登壇した。

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