薬物依存は「孤独」が引き金…回復プログラムに密着

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「生きづらさ」を抱える全てのひとに向けた福祉番組『ハートネットTV』(Eテレ、毎週月~木曜20:00)。12月6日(水)は、「ゼロからの再出発~富山ダルクの薬物依存者たち~」を放送する。

今回の舞台は、富山湾に面した古びた一軒家。北陸唯一の薬物依存症回復施設「富山ダルク」だ。

14人の利用者を5人のスタッフが支えて生活するこの施設。ここを立ち上げた代表の林敦也さんも含め、全員が薬物依存経験者だ。薬を断つために必要なのが「孤独の解消」だという。薬物依存症者の多くは孤独に苦しんだ体験があり、不安や悩みを一人で抱えきれなくなり薬に頼るのだ。

富山ダルクでは、毎日のミーティングで一人ひとりの体験を共有し、太鼓の演奏などの回復プログラムを通してお互いを信頼し合う関係を作り、少しずつ薬物使用への衝動を抑えていく。

番組では、入寮者の日常を見つめながら、薬物依存症者の苦しみを解き明かすとともに、薬物依存症から回復していくためには何が必要なのか考える。

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