広瀬すず朝ドラヒロインに抜擢「新しい風を吹かせることができたら」

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女優の広瀬すずが、2019年前期連続テレビ小説『夏空』(NHK)のヒロインに決定。20日に、渋谷の同局にて発表会見が行われた。

本作は、脚本家・大森寿美男によるオリジナル作品。戦後、広大な北海道の大自然、そして日本アニメの草創期を舞台に、まっすぐに生きた主人公・奥原なつの夢と冒険、愛と感動のドラマだ。戦争で両親を失った少女・奥原なつ。傷ついた彼女を癒やし、たくましく育てたのは、北海道・十勝の大地と、開拓精神にあふれた強く、優しい大人たちだった。やがて、成長したなつは、十勝で育まれた豊かな想像力と根性を生かして、当時まだ「漫画映画」と呼ばれていたアニメーションの世界にチャレンジしていくもの。十勝は年間を通じて雨雪が少なく、「十勝晴れ」と呼ばれる晴天が、豊潤な大地に実りをもたらしている。「夏空」は、そんな十勝の突き抜けた青空のような、すがすがしいなつの生きざまを描いていく。

ヒロインの広瀬は、「100回というすごく大きな数字というか、存在というか、いろんな方に”プレッシャーをかけてるわけじゃないけど、100作品目だからね”って言っていただいて、ちゃんとプレッシャーを感じております。こんな私に手を差し伸べてくださる方々がいらっしゃって、ちゃんとその手を握って裏切らないように、新しい風を吹かせることができたらいいなと思います。頑張ります」と目を輝かせた。

磯智明チーフ・プロデューサーは、「東京オリンピックを翌年に控えて何をやろうかと、脚本家の大森寿美男さんといろいろ議論しました。夢や希望に向かって突き進み、困難にも負けない、連続テレビ小説の原点のようなヒロイン像の取材を重ねる中で、おもしろいなと思ったのは日本アニメーション草創期に活躍した女性アニメーターたちです。1950年代の後半から、アニメーションの制作会社がいくつか生まれ、その会社の呼びかけに応じて全国から絵心のある若者が東京に集まり、日本のアニメーションの草創期が始まったと言われています。そんな中で活躍する女の子を主人公に描こうと思いました。主人公の出身は北海道の十勝地方です。大自然の中で開拓者精神を身につけたヒロインが、東京で活躍する物語を作れればと思っております」とコメント。

また、広瀬の起用について、「広瀬さんは、巧な演技とお芝居で、恋愛ものから社会的にインパクトがあるものまでさまざまな映画で経験を積んでおり、彼女をもってすればこの100作目の連続テレビ小説を成功できると思っております。広瀬さんにはまだまだ未知数なところもたくさんあると思いますので、彼女の成長と一緒に、ドラマを楽しんでいただければと思います」と期待を込めた。撮影は、2018年の夏から開始される予定だ。

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