加藤登紀子、ヒグマと共存する伝説の男を紹介『にっぽん紀行』

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11月23日(木)に放送される『にっぽん紀行』(NHK総合、18:05~)で、加藤登紀子が案内人として”ヒグマを叱りつける”伝説の老漁師・大瀬初三郎さん(82歳)の日常を紹介。同番組は、日本列島各地を訪ね、ささやかな、しかし本物の「人間ドラマ」を発見する紀行ドキュメンタリー。

「こらっ!ここに来るな」と、目の前に迫る野生のヒグマを叱りつける大瀬さんは、2005年に世界自然遺産になった知床半島で、53年間に渡って、14人の漁師を率いてサケやマス漁を続けてきた唯一の網元だ。

知床半島のヒグマはおよそ500頭。中でも、漁の拠点である「番屋」があるルシャ地区は、40頭が住む世界有数の密集地帯。最初はヒグマが恐ろしく撃ち殺すこともあったが、次第にヒグマの存在自体が大自然の姿そのものだと気づき、共生する道を探った。その答えが、人間の方が強いことを象徴づける、「しかる」という行為だったという。

ルシャは人とヒグマが共存する世界でも極めてめずらしい聖域。この半世紀、犠牲者はひとりも出ていない。番組では、大瀬さんたちが番屋に泊まり込む6月から10月末まで密着し、自然と人間のあり方について考える。

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