勝海舟の脳トレと徳川慶喜の自撮り、偉人の健康法にならう

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歴史上の人物の健康面に注目し、そこから“今も役立つ”健康へのヒントを探る新番組『偉人たちの健康診断』(BSプレミアム、毎週水曜20:00)。11月8日は、「幕府崩壊、第2の人生の過ごし方 徳川慶喜と勝海舟」と題して放送する。

同番組は、歴史上の人物たちの「健康へのこだわり」や、知らず知らずのうちにしていた「日々の習慣」や「食生活」、さらには史実に残る事件のウラにあった偉人たちの病や苦しみ、それらを現代の医学目線で見てみたら……という視点の新感覚バラエティ。

今年は大政奉還から150年(1867年11月9日)。長く続いた徳川の世は幕を閉じ、将軍・慶喜と幕府の重鎮・勝海舟は歴史の表舞台から姿を消すことに。そんな2人は残りの人生どのように生きたのか? 早すぎる第一線からの引退。そして長すぎるほどの第2の人生。ふたりの“老後”の人生を探ってみると、そこには人生を前向きに生きようとしたふたりの「現代にも役立つ」健康法があった。

まずは、勝海舟の“ボケない”ためのトレーニングに注目。それは、認知症予防に効果的とされるデュアルタスク。「◯◯しながら▲▲する」と、2つの異なる脳機能を同時に使って効率良く脳を活性化させる方法だ。維新後の勝は、困窮した旧幕臣の生活費のたしにするため、自ら書を書き、それを売らせていたという。この時、勝は筆を走らせながら、きまってまったく無関係の雑談に興じていたという。実は「雑談」しながら「字を書く」というのは効果的デュアルタスクで、脳のトレーニングをしていたのだ。スタジオでは遼河はるひらが、「足踏みしながらしりとりをする」健康法を実践する。

一方の、徳川慶喜の健康法は“食”にあった。慶喜の大好物は「豚肉」で、水戸にいた頃には、当時、貴重だった豚肉を薩摩藩からわざわざ取り寄せて食していたほどだったそう。そんな慶喜についたアダ名は「豚一殿(=豚肉が好きな一橋殿)」。引退後は質素な和食中心の食になったという慶喜だが、今回、取材の中で、引退後も変わることなく豚肉食べていた史料を発見。鶏肉や牛肉に比べてビタミンB1が豊富で疲労回復や脳の活性化に効果大の豚肉を和食中心の食生活に上手に組み合わせたことこそが、歴代徳川将軍の中で一番の長寿(77歳)を実現した秘密なのではないかと分析。

さらに、50代後半になって始めた趣味の写真が、フォトセラピーの役割を果たしていた!? 現存する500枚以上の写真の中には、自分自身を撮影したセルフポートレートも数多く含まれている。実は写真の“自撮り”には、自らを肯定し、ポジティブな思考をもつことができる効果があるという。維新後、江戸から駿河に追われ、孤独な後半生を送りながらも、“前向き”に生きようとした慶喜に力を与えた「写真」の効能とは。

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