世界遺産のアンコール・ワット、最新技術で全貌判明か

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海外のよりすぐりのドキュメンタリーを放送する番組『地球ドラマチック』(Eテレ、毎週土曜19:00)。9月23日は「アンコール・ワット 密林に眠る巨大都市」と題して、最新技術によって、密林から巨大都市の全貌が浮かび上がってきたという世界遺産のアンコール・ワットを掘り下げる。

今回の舞台・アンコール・ワットは、カンボジア北西部に位置するアンコール遺跡のひとつであり、その遺跡群を代表するヒンドゥー教寺院建築だ。高度な文明社会を営み、壮大な寺院を建てたクメール王国の人々とは?

およそ900年前に建てられたアンコール・ワットは、クメール王国のもとで繁栄を極め、王国消滅とともに森へと消えた。その実像は長年、謎に包まれていたが、国際研究チームは地表をスキャンする装置「ライダー」を使って、密林地帯の詳細な地形図を作製。寺院周辺に広がる巨大都市の痕跡を発見した。さらに大規模な貯水池や水路の跡も発見。稲作で富を築いた王国が、寺院を通じて民衆を管理し、権力を強めていった軌跡を描く。

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