坂本龍馬らが師と仰いだ佐久間象山はKYだった?

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仕事で悩んだり、壁にぶつかったり……。そんな悩みを解決すべく、歴史上の人物の知恵と行動から探っていく番組『先人たちの底力 知恵泉(ちえいず)』(NHKEテレ、毎週火曜22時)。8月22日は、「空気を読むな 時代を読め!~幕末 孤高の挑戦者 佐久間象山~」と題して、吉田松陰・勝海舟・坂本龍馬ら、幕末の英雄たちが師と仰いだ男・佐久間象山の生き様に迫る。

信州松代藩の兵学者である象山は、常識にケンカを売り、大胆な発想と行動を貫く「空気を読まない」性格だったという。ペリー来航前から外国の脅威に備える必要を説き、西洋の砲術や産業を研究。鎖国の日本で開国論を声高に主張し、多くの敵とぶつかった。大砲の試し射ちでは、誤って幕府領に着弾! しかし象山は「日本のために必要な実験」とどこ吹く風。吉田松陰から海外密航を相談されると、重罪となるのに全力で勧め、攘夷論渦巻く京都での活動には、白馬を西洋式に装い目立つ格好で外出したという。

なぜ象山は、失敗や危険を恐れず、自分の道に絶対の自信があったのか? そこには、「空気を読まず、空気を変える」ために、“徹底的に事実にあたる”“反対されても言い続ける”などの戦略があった。幕末の日本で、変革の礎となった象山。その生き方から、周囲の“空気”に挑む知恵の真髄に迫る。

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