壇蜜「頭のいい変態の妻」役に抜擢!没後50年谷崎潤一郎特集

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11月11日の『歴史秘話ヒストリア』(NHK総合 毎週水曜22時~22時43分)で、今年、没後50年を迎えた小説家・谷崎潤一郎を特集する。「官能の世界」を描く再現ドラマで谷崎を演じるのは、ドラマや舞台で活躍中の演技派俳優、相島一之。 谷崎の妻・松子役を、谷崎文学の愛読者でもある女優、壇蜜が演じる。

大正から昭和にかけて数々の作品を生み出した日本を代表する文豪・谷崎が描き続けたのは「官能の世界」。 その私生活もまた、小説以上のスキャンダルに満ちていた。ある時は義理の妹と、そしてまたある時は美しき人妻との“禁断の恋”。 そうした恋愛体験から「痴人の愛」や「春琴抄」といった名作が誕生した。太平洋戦争が始まると、谷崎は 軍部の厳しい検閲を受け、作品の雑誌連載を中止へと追い込まれてしまう。それでもあきらめることなく執筆を続け、 ついに傑作長編「細雪」を完成させた。

10月30日に行われた会見で、相島は、10代の頃に作家を目指していた時期もあったと明かした。今回の役について、「とても楽しく演じさせていただきました。しかもお相手が檀密さんだという事で、ますますテンションが上がったという訳でございます。賢いというか、頭がいいかどうかというのは置いておいて、多少変態ではあると思いますので、やっていて楽しかったです(笑)。谷崎というのは、本当にあるべきものを見つめて、要らないものを捨てていって、本当に自分に忠実に生きた人だったんだろうなと思いながらこの役をやらせていただきました」とコメント。

壇蜜は「頭のいい変態の妻、松子をお努めさせていただきました壇蜜と申します。私には演技力は、皆さまもご存じのとおり、いささかアレな所はあるのですけれども、やはり雰囲気が似ているとか、感じが通じるものがあるという理由で役をいただけた事が本当に光栄ですし、それにお答えすべく一生懸命お努めしたしだいです」と笑顔を見せた。

番組では、近年存在が明らかになった手紙をはじめ、谷崎の貴重な資料も紹介。 女性の美に魅せられた文豪の素顔と、名作誕生の秘話に迫る。

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