地球の生命の源の謎は彗星にあった!?『地球ドラマチック』でその神秘に迫る

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海外のよりすぐりのドキュメンタリーを放送する番組『地球ドラマチック』(NHK Eテレ毎週土曜 18時~)。8月8日は、「すい星 はるかなる旅~生命をもたらす天体」と題し、地球に生命をもたらしたと考えられている彗星の謎に迫る。

彗星は、太陽系の“果て”から、何百万年もかけて太陽を目指して飛んでくる。46億年前、太陽から弾き飛ばされた微惑星が、彗星となって帰ってくるのだ。そのはるかなる旅の間に、何が起こるのか?

太陽系ができたばかりのころ、ガスとチリが集まってできた直径数キロから数十キロの微惑星は、太陽系の最も外側に飛ばされた。静かに漂っていた微惑星が衝突によって機動を外れ、再び太陽の重力で引き戻される。それが彗星だ。彗星は太陽に近づくにつれて加速し、木星を過ぎた頃に劇的に変化する。宇宙の一大イベントの始まりだ。太陽の熱で温まり、氷の粒を放出。ガスが発生して長い尾を作る。時速何万キロものスピードで、大量の破片をまき散らしながら移動。尾の長さは1億キロを超える。

彗星の核には原始太陽系を作った物質が閉じ込められている。この物質を分析しようと去年11月、探査機ロゼッタが初めて彗星の核に着陸した。核に含まれる水と地球の水を比較することで、地球の生命の源が彗星によってもたらされたのかを解明できるかもしれない。

番組では、これまで様々な彗星で行われた探査の結果をもとに、CGを交えて彗星の誕生から終焉までの壮大なプロセスを紹介する。ロゼッタが着陸した彗星が太陽に最接近する8月13日を前に、彗星の神秘を伝える。

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