柔道女子のニューヒロイン素根輝がアテネ金の塚田真希から得たことは?

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ゆずの北川悠仁がメインMCを務める『めざせ!2020年のオリンピアン』(NHK総合テレビ)。7月21日は、アテネ五輪・金メダリストの塚田真希が登場し、柔道女子のニューヒロイン、素根輝(そねあきら)15歳(福岡・田主丸中学3年)を本気で指導する。同番組は、2020年に開催される、東京オリンピックとパラリンピック。夢の大舞台をめざす若手アスリートの逸材を紹介し、その成長を“オリンピアン”“パラリンピアン”が本気になって一流の「技」や「心」を伝え、成長の過程を見つめるドキュメンタリ―だ。

柔道界の新星“最強の女子中学生”として注目が集まる素根は、今年4月、17歳以下の最も重いクラス(70kg超級)で全日本を制し、初めて出場した国際大会(5月・ドイツカデ国際柔道)では、オール一本勝ちで世界の頂点に立った。パワー、技のキレ、スタミナ。どれを取っても中学生離れしたレベル。それでも、年上の選手にも絶対負けたくないと、朝から晩まで猛練習に明け暮れている。あまりにも強すぎて死角が見つからない、まさに無敵の女子中学生だ。

そんな15歳のもとを訪れたのが、女子重量級で歴代最強といわれる塚田真希33歳。頭脳的な柔道で、アテネ五輪で金メダル、北京五輪で銀メダルを獲得(ともに78kg超級)。指導者となった現在は、「選手との対話」や「選手に考えさせる柔道」を大事に、大学の監督と全日本チームの特別コーチを兼任している。

素根の練習を見学した塚田は、監督の先生から「強すぎるがゆえの悩み」を打ち明けられる。そこで塚田が取った行動は、ちょっと変わった方法での素根へのアプローチ。さらに、1対1の稽古では丹念に対話を重ねながら、問題点と解決法を気づかせていく。

そして最後は、手加減無しの本気で組み合い、世界で戦うための極意を伝授。はじめは険しかった素根のまなざしは、オリンピアンと過ごした時間の中で徐々に和らぎ、最後は充実感たっぷりの弾ける笑顔に。しかし、ここで終わりではなかった。最後に塚田は、素根が思いもしなかったアドバイスを送る。それは、ひたすら最強をめざして歩んできた素根にとって、柔道人生の大きな転機となる言葉だった。強すぎるチャンピオンの少女が金メダリストとの出会いで手にした、一番大事な教えとは?

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