桐山漣、本格時代劇『まんまこと~麻之助裁定帳~』で魅せる男の色気!主演映画でも新境地

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7月16日(木)からスタートする木曜時代劇『まんまこと~麻之助裁定帳~』(総合テレビ 毎週木曜20時~20時43分)は、人気作家・畠中恵の「まんまこと」シリーズを原作とし、江戸町名主の跡取り息子・麻之助が、幼馴染の色男・清十郎、賢物・吉五郎とともに、さまざまな謎やもめ事の解決に立ち向かう人情ミステリードラマだ。

今回、本格時代劇初出演で、江戸の色男・清十郎を演じる桐山漣さんにインタビュー。時代劇作品への思いや役どころ、撮影現場の様子についてなど語っていただいた。さらに、7月11日(土)から全国公開する主演映画『群青色の、とおり道』について、佐々部清監督を招き作品の魅力についてなどを伺った。

――連続ドラマでの時代劇、初出演が決まった時の率直な感想は?

桐山:「ついに時代劇に呼んでいただけた」という思いです。日本人でなければこういう作品とは出会えないと思いますし、僕自身も昔からすごく時代劇に出たいと思っていたので、とても嬉しかったです。

――どんな内容でしょうか?

桐山:謎解きのテイストは含まれていますが、1話完結型で見やすい作品になっているので、幅広い方に楽しんでいただけるのではないでしょうか。毎回、何かしらの“もめごと”があり、町名主の息子・麻之助(福士誠治)のもとに持ち込まれますが、彼はお気楽で呑気なマイペース。でも、事件となると急にひらめいたりと、人とはちょっと違う角度から物事を見ているような人物です。そんな麻之助をサポートしていく清十郎としての役割をしっかり全うしていきたいと思います。

――今回演じる八木清十郎は“江戸の遊び人”。どのように役へ取り組まれていますか?

桐山:僕が演じる清十郎は、麻之助と、吉五郎(趙珉和)と幼馴染みで、粋でおしゃれな色男という役どころです。個性的な三人なので、その中でも清十郎の色をしっかりと出していこうと思っています。幼くして母親を亡くしている彼は、それに対するコンプレックスも抱いて育ってきていると思うんです。色事にかんして凄腕の清十郎ですが、それは、その裏に抱える淋しさなのかな、とも思えるので、そういう面も生々しく体現していきたいと思います。

――清十郎は“粋”でお洒落な色男。どういう艶っぽさを出していくかなどプランは?

桐山:まずは歩き方ですね。女性らしい仕草とも違うんですが、直線の上を辿るかのように足をスッスッと出して、スマートに歩くというか。男らしくドカドカ歩くより、しなやかに歩く方が“粋”とされていたそうなので、そういうものは取り入れていきたいです。

――今回は三味線を弾くシーンもあるそうですね。チャレンジしてみていかがでしたか?

桐山:僕は昔からとても弦楽器と縁があり、今度公開される映画(7月公開の主演作品『群青色の、とおり道』)でもギターを弾く役で。今回も三味線なので、とても縁を感じています。

――実際三味線のお稽古をしてみていかがでしたか?

桐山:同じ弦楽器でもギターやベースとは勝手が違うので、細い弦を爪でおさえることや、正しい姿勢を保つのは難しかったです。三味線には、1の糸、2の糸、3の糸とあるんですが、1の糸が割と低音が出るんです。通常は3の糸を弾く時の方が多いのですが、ベースをやっていた人間からすると、1の糸を弾く時は特に楽しいですね。「この低音が気持ちいいな~」って思いながら練習をしています(笑)。ちょっと激しい感じのフレーズだと、ついノリにまかせて体が動いたりするので、姿勢には気をつけないといけません。そういう知識も身につくので勉強になります。

――歴史は得意な方ですか?

桐山:学生時代の歴史の授業はあまり頭に入ってこなくて(笑)。大人になり、自ら興味を持って本を読んだり調べたりする方がすんなり入ってきます。この時代はこうだったけど現代はこうなんだ、とか比べてみるのも面白いですよね。

――撮影で楽しみなことは?

桐山:福士くんや趙くんとの幼馴染み三人のシーンかな。性格が全然違う三人の会話や、やりとりが愛らしかったり面白かったり。そこは、絶対に見どころになるはずですから、色々やってみたいですね。三人で台本の読み合わせをした時に、独特の空気が流れて面白く感じたので、そこを更に掘り下げつつ、現場で作っていけたらと思います。

――実際現場に入っていかがでしたか?

桐山:一回に8話分くらいの台本を、バラバラに撮っていて、シーンの繋がりをイメージするのが大変ですが、それはそれで逆にいいのかな。徐々に麻之助と清十郎と吉五郎の三人のバランスが板についてきたようで、現場でも「三人のシーンいいよね」という声をスタッフさんたちからもいただけたので、嬉しいです。また、麻之助を演じる福士誠治くんが主軸となって、しっかり僕らを引っ張ってくれています。初めての時代劇で、毎回勉強になることばかりで、今は必死に二人にくらいついてくという状況です。とにかく充実はしています。

――大先輩の高橋英樹さん、石橋蓮司さんから学びたいことは?

桐山:お二人は、時代劇においても大先輩なので、わからないことは素直にお聞きしたいと思っています。沢山吸収して、より良い現場になっていくように、努力して芝居に励んでいきたいです。

――ドラマを楽しみにしている方へメッセージを!

桐山:“時代劇”ですがクスッと笑えるところもあり、若い方でも楽しめる内容です。今回のドラマでは柳家小さんさんが語りで、ドラマの進行を助けてくださるので、わからない用語が出てきても大丈夫。“歴史もの”に対して免疫がない人でも、とても見やすいと思います。現代では当たり前だったり、可能なことでも、その当時は出来なかったことが沢山あります。その時代を生きた人たちにしかわからない部分があるし、この物語ではそういう心情もしっかりと描いていくので、「この時代はこうだったんだな」と知っていただけると思いますし、役に寄り添っていただきながらドラマを楽しんでいただけたら嬉しいです。

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