西田征史が平成28年度前期朝ドラ脚本!タイトルは『とと姉ちゃん』

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平成28年度前期の連続テレビ小説『とと姉ちゃん』の制作発表が、26日渋谷のNHK放送センターで行われ、脚本家の西田征史が登壇した。

西田は、映画・ドラマ・舞台など幅広く脚本を執筆しており、主な作品に、映画「怪物くん」、ドラマ「魔王」「怪物くん」「妖怪人間ベム」、その他にアニメ「TIGER & BUNNY」(シリーズ構成・脚本)などがある。 NHKでは「実験刑事トトリ」などを手掛けたヒットメーカーだ。

今回の抜擢について「朝ドラを書かせて頂くのが、脚本家としての夢でした。8年前ぐらいから、毎朝15分間、キャラクターのちょっとした日常を見せられるという環境が、とても自分の描く世界とマッチするような気がしていて。たわいもない口癖だったり、そういう一瞬一瞬を見せられる、この朝ドラというものが、目標でしたが、その機会を頂けて本当に光栄です。この作品は、ささいな日常を描きながら、幸せをつかんでいくのですが、基本、主人公って、もうちょっと大きな夢に向かっていくものだと思うんですが、幼くして父親を亡くし、ただ家族を守るだけに生きて行く、その目標が今の若い人にも共感して頂けるテーマになるんじゃないかなと思っております」と語った。

本作は、ひとことで言うと“女性ばかりの小さな家族の大きな昭和史”というような、家族をメインとしたドラマ。主人公の小橋常子(こはし・つねこ)は、幼い時に父親を亡くすが、その父親がお前に家族をたくすと言われ……。2人の妹と母親を養っていくという、父親がわりの“親父ヒロイン”が、昭和の戦前から戦中戦後の高度経済成長期を駆け抜けていく成長物語。

しかし、舞台は戦後。女性が働いてもなかなか給料も安いということで、事業として1つの小さな出版社を家族で起こす。その出版社で、庶民の目線に立って生活に添った雑誌を作り、戦後の生活の復興に貢献していくというストーリー。ヒロインのとと姉ちゃんは、家族にとっての幸せ、ひいては自分にとっての幸せ、それから戦後の女性や日本人にとっての幸せというのが、何なのかというのを一生かけて答えを探していく。

温かい人情ホームコメディ-を得意とする西田が描く、パワフルな親父ヒロインが果敢に昭和の時代に挑戦していく新たなる朝ドラに注目が集まる。

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