陸前高田のカラオケボックス、様々な思いを歌にのせて…

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人々が行き交う街角。そこに足をとめ、通りすがりの人に目を向ける番組『ドキュメント72時間』(NHK総合 毎週金曜 22時55分~23時19分)。6月5日は「海辺の街のコンテナカラオケ」と題し、4年前の津波で壊滅的な打撃を受けた陸前高田にあるカラオケボックスにカメラを据えて3日間、72時間を記録する。

今回の舞台は津波被害の復興が進む岩手・山田町。今も更地が目立つ海沿いの通りに、華やかな色のコンテナがいくつも並ぶ場所がある。それは即席の「カラオケボックス」。

震災後、娯楽の少ない地元の人たちがストレスを発散させる場が必要と開業。津波で船を失った元漁師が店長を務める。歌う場所がコンテナなのは、すぐに移動させやすいため。復興が進み、空き地が建物に変わるたび、トレーラーに乗せて移動するのだ。店には、朝から晩までいろんな人がやって来て、思い思いの歌を歌っていく。

取材をしたのは5月の大型連休。街には震災を機に離れていった人たちが沢山もどってくるため、普段よりもにぎわいが増す山田町。コンテナカラオケが一番の書き入れ時を迎えるこの時期、人びとはどんな思いを込め何を歌うのか?

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