時代劇主演の福士誠治らに石橋蓮司&高橋英樹が「のびのび失敗」とアドバイス!?

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木曜時代劇『まんまこと~麻之助裁定帳~』(7月16日スタート 総合テレビ 毎週木曜20時~20時43分)の制作発表会見が東京渋谷の同局にて行われ、主演の福士誠治、南沢奈央、桐山漣、趙珉和、市川由衣、えなりかずき、桧山うめ吉、石橋蓮司、高橋英樹、柳家小さん(語り)らが出席した。

同作品は、「しゃばけ」シリーズで人気の畠中恵が、妖怪ファンタジーとは一線を画して挑戦する新シリーズで、江戸町名主の跡取り息子・麻之助が、幼馴染の色男・清十郎、賢物・吉五郎とともに、さまざまな謎やもめ事の解決に立ち向かう人情ミステリードラマ。

神田の町名主、高橋宗右衛門(高橋)の跡取り息子麻之助役の福士は、「女性関係でソフトな三角関係も描かれますが、幼馴染の男三人(桐山、趙)とのシーンでは、思い切りはみ出ていけたらいいなと思います。男くさいところは男くさく、学生時代のような感覚といいますか、江戸弁を身につけつつ、僕ら三人の空気感がじわじわと出てきたらいいですね。そして先輩方との共演をありがたく思っています。(これから始まる)撮影が楽しみで仕方ありません。全10話一生懸命やりますので応援よろしくお願いします」と目を輝かせた。

続いて、吉五郎の又従兄で武家の娘・お寿ず役の南沢は、「台本を読んで、すごく軽快でテンポが良く、粋なやりとりが沢山あって本当に面白くて、今から撮影が楽しみです。福士さんたち男性三人のやりとりが早く見てみたいです。私自身も、物語の事件解決にだんだんかかわっていきますので、そのやりとりに関われたらいいなと思います」と笑顔を見せた。

江戸の遊び人であり麻之助の幼馴染で八木清十郎役の桐山は、「連続ドラマとしての時代劇は初めてですが、現代劇では割と“イケメン”とされる役を演じることが多かったのですが、それを逆手にとって江戸でも説得力のある芝居をしていきたいと思います(笑)」と語りながら福士と顔を見合わせた。

同じく麻之助の幼馴染で生真面目な性格の同心見習い吉五郎役の趙は「幼馴染の男三人、それぞれ違うカラーがあるので、ちぐはぐ感を出せるように頑張ります。吉五郎は不器用な所があり自分とも重なるので“地”を出せて行けたらいいなと思います」と語った。

そして、清十郎の父・八木源兵衛役の石橋は、「若く美しい後妻を迎え、色んな意味で体力をつけなくては、と思っています。最近は一歩引いた役が多いので、本当はそっち(幼馴染三人)に混ざりたいなぁ」と語り、笑いを誘った。

高橋は、「長いこと時代劇をやっていますが“町名主”という役は初めてです。あらたな興味を持って参加させていただきます。若者たちの間に立って、ブツブツ言っている父親という役ですが子どもが成長していくなかで、どこの家庭でも父親とはそういうものなのかな? 現代にも通じるお話ですので、それを的確に楽しく演じられたらと思います。また、石橋さんとは江戸の漫才をやっていきたいと思います」と語った。

大先輩にあたる石橋と高橋は、若い世代へのアドバイスを尋ねられると、「江戸弁ではありますが、時代劇だからということに拘らず、青春というものを生き生きと演じて。そして、のびのびやって失敗して(笑)。現代の子が見ても共有できるような楽しさ、悲しさを出していただけたらと思います」とエールを送った。

【あらすじ】
町奉行では裁けない町内の民事事件を裁定する町名主。その跡取り息子である高橋麻之助と、隣町の町名主の跡取りで、色事にかんしては色男で凄腕の女ったらしの八木清十郎、同心見習いで腕は立つが、石部金吉の相馬吉五郎は、幼なじみの親友同士。麻之助は十六までは真面目で優秀な少年だったが、あるときを境に、お気楽な遊び人になってしまう。普段はとんと頼りにならない麻之助だが、実はその推理力には並外れたものがあり、ひとたび揉め事が持ち込まれると、麻のように乱れて解きほぐしがたい事件を、思いもつかない方法で鮮やかに解決してしまう。

ストーリーは毎回読み切りだが、麻之助を中心とする切ない恋愛模様が縦線に組み込まれている。

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