東山紀之主演『必殺仕事人』が新春ドラマで復活!故・野際陽子さんも出演

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東山紀之主演で2007年7月に『必殺仕事人2007』(テレビ朝日系)として復活した時代劇シリーズの最新作が、2018年の新春にスペシャルドラマとして放送。東山のほか、松岡昌宏知念侑李和久井映見遠藤憲一ら前作キャストに加え、黒木瞳間宮祥太朗奥田瑛二ら新キャストの出演も明らかとなった。

今年10周年を迎えることを記念して放送される同ドラマでは、時事ネタをふんだんに盛り込んだ重厚な物語が展開。“この世の地獄”に生きる仕事人たちの悲哀と胸のすくような仕事ぶりが、必殺シリーズ独自の世界観でエンターテインメント性たっぷりに描かれる。

今回、同心・渡辺小五郎(東山)の両親の命を奪った因縁の宿敵が登場。その宿敵・壬生の幻楼(みぶのげんろう)は、奥田が演じる。必殺シリーズでも稀に見る愚劣な男で、人心を巧みに操り、怪しい配下たちを引き連れ潜入した江戸の町で災いをもたらす。さらに、幻楼の手先の一人、雀蓮(じゃくれん)役を演じるのは、注目の若手俳優・間宮。白狐のような妖艶ぶりで、ドラマ全編で華麗に暗躍する。

そして黒木は、恵まれない子どもたちに食べ物を与えたり、読み書きを教えたりしている私塾の先生、すずらん役を熱演。子どもたちを慈母のような眼差しで見守るが……。表と裏で豹変する黒木の演技に注目だ。

小五郎の宿敵の出現に加え、リュウ(知念)の失踪も物語の見どころに。仕事人という裏稼業にいまだ葛藤を抱える心優しきリュウが突然行く方知れずになり、兄貴肌の涼次(松岡)は不安を募らせる。その後、ようやく再会を果たすが、リュウは過去の記憶を完全に喪失。何かに支配されるように、涼次のみならず、陣八郎(遠藤)にも襲いかかる。

また、今年6月に他界した野際陽子さんも出演。2007年から小五郎の義母・こうを演じてきた野際さん。婿役の東山、小五郎の妻で娘役の中越典子との軽妙な掛け合いも、これで見納めとなる。

10周年を迎え、東山は「今の時代、10年も同じシリーズが続けられたのは奇跡に近いこと」と感激をあらわにし、「藤田まことさんから引き継がせてもらった大切な作品です。10年前はとにかく1本を撮ることに集中していました。常に“全力投球でやろう!”と取り組んできたものが10周年を迎えられ、何事も一つずつきっちりやってこそ次につながるのだなと感じています」としみじみ。

野際さんについては、「先輩方と京都で、しかも時代劇作品でご一緒してきたことが、今の僕を培ってくれています。野際さんと最初にお会いしたのは僕が10代の頃で、他の作品でも母親役をやってくださったこともあり、普段から本当の息子のように接してくださいました」と懐かしみ、「今回は、京都には来られないかもしれないという中、体力を振り絞って京都での撮影に参加してくださった。“良くなったらまた食事に行きましょうね”と話したのが最後になってしまいましたが、撮影中は苦しさを微塵も見せず、プロ根性、女優魂を見せてくださいました。そういう姿勢も僕は引き継いでいかなければと思います」と敬意を払った。

今作の見どころを聞くと、「僕が演じる小五郎の過去が分かってくる点。そこに、必殺の伝統でもある時事ネタが絡んできます。今は物事に白黒はっきりつけられる時代ではありませんが、時代劇という枠組みの中でならそれができます。知念の淡い恋も見どころかな。小五郎には奥さんがいるので“大人の恋”は描けません……あくまでも僕は、ゲスを斬る方なので(笑)」とアピール。そして、「僕は、どんな仕事でも“常にベストを尽くして今が一番いい”ことを目指しています。今回の作品もこの10年の中で一番いい。必殺シリーズ最高傑作です」と自信を見せていた。

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