三浦春馬、エリート童貞役に「自分のキャリアの中でも挑戦的」

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三浦春馬が4日、六本木のテレビ朝日本社にて行われたドラマ『オトナ高校』(10月14日スタート、毎週土曜23:05~23:59)の制作発表記者会見に、共演の高橋克実、黒木メイサらと出席。作品にちなみ、“〇〇童貞”であることを明かす一幕もあった。

この作品は、深刻な少子化問題に歯止めをかけるため、政府が打ち立てた「第2義務教育法案」に基づく公的機関「オトナ高校」が舞台。異性との性体験のない30歳以上の男女“やらみそ(=ヤラないまま三十路)”たちが、有無を言わせず入学させられるという学校だ。

三浦が演じる荒川英人は、東大卒のトップバンク行員。高身長・高学歴・高収入という自他共認めるエリートでありながら、実は童貞の“チェリート”だ。そんな英人が突然、国からオトナ高校への入学を義務付けられ、「なんでオレが童貞だって知ってんだよ、国家ぁぁぁ!」と動揺しつつも、しぶしぶ入学。卒業条件である“童貞卒業”を目指して恋愛を学ぶことになる。そこで、30代から50代まで様々なタイプの恋ヘタ学友らと悩みを分かち、時にぶつかり合いながら、10代の高校時代には味わえなかった青春をやり直し、人として成長していく姿が描かれていく。

会見では、この“攻めた作品”について三浦が、「台本を見せていただき、自分のキャリアの中でも挑戦的な役どころでもありますし、テレビ朝日さんの新しい(ドラマ)枠で、この挑戦的な作品で日本を少しでも明るくできたらいいなと思っています」と意気込み、“攻めた部分”に関しては「ドキドキするような場面も多分にあると思います。特に初回は、生徒として先生の“際どいワード”を聞くという立ち場ですが、先生たちからの攻めたワードに(台詞を放つ先生役の方も)ドキドキしたんじゃないかと思います」と。

英人の上司で、トップバンク「ヤマト銀行」国際部部長・権田勘助を演じる高橋は、「55際にもなって童貞という……かなりの難しい設定の役。“頼むからヤラせてくれよ!”と言ってしまうような過激な台詞が連発するような作品で、まだ出来上がりをまだ見ていませんが、仕上がりが非常に興味ある作品になっています」と語っていた。

そして、第二子出産後、初のドラマ出演となる黒木メイサも32歳にして処女という生徒・園部真希役で出演。この役に関して黒木は「すごく真面目に一生懸命に生きている女性だと思いますので、最終的には幸せになってくれたらいいなと思いながら演じさせていただいておりますが、初めにこの役をいただいた時、キャスティングの方、ちょっと大丈夫だろうか? 何を考えているだろうか? と考えたんですけども……(笑)、(童貞)同級生に高橋克実さんがいると聞いて安心しました」とニッコリ。

また作品にちなみ、司会からこれまで“未経験”なことについて聞かれると、三浦は「僕は、キャンプ童貞です! いつか友人たちと、機材や食材、キャンプ道具を一式を購入して川辺とかで盛り上がりたいなと。準備から楽しめればいいですね」。さらに、共演者の中で“恋人にするなら?”という質問に三浦は、「権田部長(高橋さん)です。55歳で童貞というのを除けばパーフェクトなんです。気遣いもできる、仕事もできる、ユーモアセンスもあるし、本当に素晴らしい男性なんです。役だけではなく、高橋さんも含めて!」とべた褒め。一方の高橋は、キャストそれぞれが登壇者を“恋人にしたい人”として挙げる中、「AP(アシスタントプロデューサー)の疋田理沙さん(ひきたりさ)。リアルでしょ? 全体の雰囲気がタイプで可愛いんですよ。可愛いのに物言いがキツイ。ああいう感じで怒られたりするのが好きなので……」とガチ願望を披露し、会場の笑いを誘っていた。

ラストには、三浦が「完全オリジナルドラマです。そして、今の時代だからこそ視聴者の皆さんに刺さっていくようなドラマになっていて、毎週日本のみなさまに元気とエネルギーをからっと届けていければと思っております」とアピールしていた。この他、会見には同じく生徒役の夕輝壽太と先生役の竜星涼、松井愛莉も出席していた。

[第1話あらすじ]2017年秋。トップバンクで将来を嘱望されるエリート行員・荒川英人(三浦)は突如、見知らぬ男・嘉数喜一郎(杉本哲太)からピンクの書状を渡される。なんと日本ではこのたび、第ニ義務教育法案がまとまり、公的教育機関「オトナ高校」を設立。性経験のない30歳以上の男女を入学させ、本当のオトナになるための英才教育を受けさせることを決定したのだ。英人が手渡されたのは、まさにその入学召喚状。何を隠そう、英人はその容姿やスペックからは想像もできない“正真正銘の童貞”だった……。

「おいいいいい! 何で俺が“童貞”だって知ってんだよ、国家ぁぁぁぁぁ!」と激しく動揺し、入学を断固拒否しようとする英人だが、入学を拒否すれば逮捕、服役等の罰則があるという。そこで英人は入学期日までに、オトナ高校の卒業条件である“童貞卒業”を達成しようと画策。――そう、今まで出来なかったんじゃない。本気でやろうとしなかっただけだ――。だが、現実はあまりにも厳しく……。そうこうしているうちに、とうとう入学の日がやって来た。そこには30代、40代はもちろん、英人の上司である50代の生徒・権田勘助(高橋)の姿も! 自分のことは遥か高く棚に上げ、英人はほかの生徒らを見下しながら、授業を受け始めるが……!?

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