“温厚”な澤穂希が丸山桂里奈に激怒「スーパーサブならもっと走れ!」

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元サッカー日本女子代表の丸山桂里奈が、9月10日放送の『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(テレビ朝日系列、毎週日曜21:58~)に出演。女子サッカー界のレジェンドである澤穂希に激怒されたエピソードを語った。

2011年のFIFA女子ワールドカップ・ドイツで準々決勝のドイツ戦で決勝ゴールを決め、なでしこジャパンのW杯初優勝に貢献した丸山。銀メダルを獲得した2012年のロンドン五輪にも出場するなど、輝かしい成績を残した女子プロサッカー選手だ。

講師として登壇した彼女は、まず「私の現役時代はとんでもないしくじりがあった」と告白。それは「サッカーのルールをよく知らなかった」ということ。丸山が担っていたポジションであるFW(フォワード)では、絶対に理解しておかなければならない“オフサイド”(※)を知らなかったと言うのだ。さらに、すぐ人を怒らせてしまうしくじり性格であることを明かした。

そんな丸山は、2002年に行われたU-19(19歳以下)日本代表の試合で事件を起こしてしまう。フリーキックのチャンスの際に「天才かと思う最高の作戦を考えた」と、相手のゴールポストの後ろに隠れるという奇行に走ったのだ。もちろんその場所にいるとオフサイドになってしまうため、案の定、丸山の元にボールは来なかったそうだ。

その日のミーティングで監督から「お前ふざけるな」と説教を受けた丸山だったが、怒られている理由を途中で見失い、適当に相槌を打つ行動に出てしまう。これこそ怒られやすい人の行動だと語り「怒られたら相手が何に怒っているのか、理解・分析することが重要」と訴えた。

そんな丸山のしくじり行動はどんどんエスカレートしてしまう。2008年に開催された北京五輪。日本はメダルのかかった3位決定戦で強豪ドイツに0-0で展開していたが、この流れを変えるため、後半23分に丸山が投入される。

しかし、彼女の持論で「試合前の準備運動は疲れるだけで意味がない」とあえて何もせずに試合に出場したそうだ。ウォーミングアップも済んでいないまま試合に出たため、動きに精彩を欠いた丸山は何も活躍が出来なかった。結局0-2で日本は惜敗。メダルも逃してしまった。試合終了後、キャプテンの澤穂希に呼ばれた丸山は「おい、お前さぁ! スーパーサブならもっと走れよ!」と激怒されてしまったそうだ。このエピソードを聞いた生徒らは「それはそうだ!」と澤の怒りの理由に納得していた。

丸山の話を聞いた俳優の大和田獏は「丸山さんは人を怒らせてしまうことがあったと思うけど、恵まれていたのは怒ってくれる澤さんのような先輩がいた。それは感謝してほしいと思う」と諭した。そんな丸山の告白に、インターネット上では「めっちゃ面白かった」「これからも自然体で頑張ってください!」「丸山桂里奈のしくじり見たけどくそ面白いな、ルール知らないでサッカーしてたはやばい」「衝撃でした! 凄いぞトークが! イラッとさせるタイプ、近隣の住民、同じ職場なら迷惑な人かも」と反響だった。

※オフサイド……攻撃側チームの選手が得点をするために、守備側チームのフィールド内で待ち伏せをすることを防ぐルール。守備側の選手よりも攻撃側の選手がゴール側に飛び出してボールを受けるとオフサイドとなる。

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