武井咲、江口洋介から「迫力が違う…」5年ぶりの共演で見た“ある変化”

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女優の武井咲が10日、六本木のテレビ朝日本社にて行われたドラマ『黒革の手帖』(毎週木曜21:00~ 7月20日スタート)の制作発表記者会見に、白を基調とした艶やかな着物姿で豪華共演者らと出席。共演の江口洋介から、今作での“ある変化”について語られる一幕があった。

今年は、松本清張没後25年。この「黒革の手帖」は、1978から80年に「週刊新潮」に連載され、1980年には新潮社から単行本が刊行。1982年1月期に山本陽子主演でテレビ朝日にて連続ドラマ化し、平均視聴率17.4%、最高視聴率18.6%を獲得。その後、2004年10月期には米倉涼子主演で連続ドラマ化され、平均視聴率15.7%、最高視聴率17.7%を獲得しているヒット作。

武井は、これが松本清張作品初挑戦で、“稀代の悪女”・原口元子を演じる。『Wの悲劇』、『瀬戸内少年野球団』など、さまざまな名作で主演を務めてきた武井が、今回は地味な派遣社員から一転、夜の世界の蝶へと華麗に変身する主人公を演じる。しかも史上最年少23歳での元子役となるが、武井は「毎日、戦いの日々なのですが、元子でいられる時間を貴重に贅沢に過ごさせていただいております。絶対に面白い作品ができていると思いますの、ぜひご期待ください」と自信満々にアピールしていた。

ストーリーは、危険と知りながらも、「黒革の手帖」を武器に魑魅魍魎の“怪物”たちと渡り合っていく元子と政財界でトップを目指す人々。それぞれの欲望が息苦しいほど交錯する夜の街・銀座で、“派遣のオンナ”から銀座のママへと華麗な転身を遂げた元子の、孤高の戦いが華やか描かれていく。

松本清張作品で初めて悪女役で出演するわけだが、武井は「毎日楽しいです。こんなに気持ちがいい役は本当にはじめてで、今まで目上の方に、こういうことは言ったことがないような言葉を、お芝居なので思いっきりやらせていただいております」と充実した様子を見せ、新たなチャレンジに目を輝かせていた。

また主題歌は、福山雅治が書き下ろした新曲「聖域」。ドラマ主題歌を担当するのは2年ぶりで、会場にはVTRでメッセージが到着。今回の曲について福山は、「(曲の)登場人物が女性の設定なので、女性言葉で歌っています。自分の持っている若さであったり、美しさであったり、そういったものを全て使って、自分はこうありたい、こうあるべきだ、という戦いを続ける女性を描いてみました。また、主演の武井さんが、こういう女性なら、と“妄想と願望”を込めて描かせていただきました。これだけのキャストの皆さんが、どんな人間ドラマを繰り広げてくださるのか、いち視聴者としても楽しみにしています」とコメントしていた。そんな福山の曲に対し、武井は「福山さんの色気がダダ漏れで、聞いているこっちがウットリしちゃうような曲です」とニッコリ。

武井にとっても女優として大きなターニングポイントになるであろう今作には、豪華キャストが脇を固めている。政治家を志し、みずからの野望のためになりふり構わずのし上がってきたものの、元子と出会ったことで運命が狂い始めてしまう衆議院議員秘書・安島富夫を演じるのは、江口洋介。武井とは『息もできない夏』(フジテレビ)以来約5年ぶりの共演だが、今作で江口は武井の“変化”を感じているようで、「迫力が違うんですよ。佇まいといい、なにか武井さんの中でも(役と)シンクロしているんですかね? 女優としての魂が燃えているというか、この役で今までのイメージを覆そうとか、いろんな野望を感じます」と語っていた。

実際、この役を演じるにあたり、武井は「銀座のクラブに行かせていただき、そこで本物の銀座のママに沢山お話を聞かせていただきました。これまでクラブというところに行ったことがなく、それこそ米倉(涼子)さんが出演されていた『黒革の手帖』の世界をイメージしていたので、凄くドキドキして行ったのですが、実際は艶やかな世界で、そこで働いている生きている女性たちは、とても色っぽくて、自分にないものを沢山もっていて、凄い世界だなと思いました。所差だったり、佇まいだったり、ママのお店を持つ時の心情、覚悟だったり、そういうお話を沢山伺って、それを参考にやらせていただいています」と。そして最後に「この作品は、歴史ある作品なので、正直大きなプレッシャーを抱えていますが、元子のように、腹を括ってこの作品に取り組んでいます。調子に乗らせていただきながら、頑張らせていただきます」と意気込みを述べていた。

このほか、会見には、テレビ朝日の連続ドラマ初出演となる仲里依紗、滝藤賢一、和田正人、内藤理沙、高嶋政伸、真矢ミキ、奥田瑛二、伊東四朗といった豪華な面々が顔を揃えていた。

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