東山紀之『刑事7人』第3シリーズに突入に「化学反応を堪能して」

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東山紀之演じる刑事・天樹悠を中心に、個性的なスペシャリストたち7人が難解な刑事事件に挑む姿を描いたドラマ『刑事7人』が、第3シリーズに突入。7月からテレビ朝日系列にて毎週水曜の21時からの放送されることがわかった。

この作品は、2015年に第1シリーズ、2016年に第2シリーズを放送し、7月期の水曜21時枠をハードに飾ってきた。「機動捜査隊」に所属する主人公・天樹を中心に、個性あふれる刑事たちと、法医学の権威が「別動捜査隊」を結成し、各々の得意分野を生かしながら凶悪犯罪を解決に導いてきた同作が、今回で第3シリーズに突入。

「お前らにはまだ、やってもらわなければならない“でかい仕事”が残っている」第2シリーズのラストで謎の言葉を漏らし、「別動捜査隊」を解体した「刑事総務課」課長・片桐正敏(吉田鋼太郎)。最新シリーズでは彼が自ら室長となり、犯罪が激増する東京臨海エリアを専従捜査する“最強の別動隊”=「第11方面本部準備室」を発足することに。

「警視庁捜査一課12係」時代の部下だった天樹、12係に今も所属する沙村康介(髙嶋政宏)・水田環(倉科カナ)・青山新(塚本高史)、「未来犯罪予測センター」の山下巧(片岡愛之助)、法医学教室教授・堂本俊太郎(北大路欣也)を再び招集し、“シリーズ最強の敵”との熾烈な戦いに身を投じていく。

第3シリーズの舞台は、2020年に向けた目まぐるしい再開発に伴う利権争いが激化し、新たな犯罪の温床となりつつある臨海エリア。現代日本の縮図のような混沌とした同エリアで、天樹らはより複雑化、多様化、そして国際化する<超凶悪犯罪>に毎回挑んでいく。そんな中、浮かび上がってくるのが臨海エリアに潜む闇の存在。一筋縄ではいかない最強の敵を前にした7人は、仕事としての正義を超えた領域にまで足を踏み入れ、暴走していくことになる。その過程で見えてくる、それぞれの感情と秘密、裏の顔……。回を追うごとに不信感や対立関係をも生みながら、ギリギリの正義を交錯させていく7人。彼らがのぞかせる新たな顔と人間模様にも注目だ。

そして、今回捜査する臨海エリアは、天樹の過去と密接につながっている場所。天樹の妻・清と娘・聖は12年前に臨海エリアの一角で事故死しており、妻子を一度に亡くした天樹が心に深い傷を負ったことは、すでに第1シリーズで明らかになっているが、事故の詳細については一切語られることはなかった。その“闇に葬られていた真相”が最新シリーズで、ついに明かされることになる。その発端となるのが、清の父で、司法解剖も担当した堂本の告白だ。彼が12年ひた隠しにしてきた“清の遺体の秘密”を天樹に打ち明けることから、物語は大きく展開する。殺人の可能性も浮上し、その先に大きな闇が見え隠れする中、徐々に衝撃の真相が暴かれていく。

シリーズ第3弾の決定を受け、東は「主演を務めさせていただいた上に、その作品を3シリーズも続けさせていただくことは、今の時代では珍しいこと。ですから、素直にうれしいです。過去2シリーズを経て出来上がった世界観を土台に、今回はキャラクターをより多方面で表現したいな、と考えています」とコメント。今作での新たな展開については、「今回は妻子の死をめぐる天樹の過去も明らかになり、“人間ドラマ”としての色合いが強くなります。過去が明確になれば、キャラクター性もより際立ってくると思うので、実は僕自身もこの展開を望んでいました。ちょうど自分がそう考えていたときに、スタッフの方々が新たな物語展開を考えてくださったこと、そうして形作られた“人間ドラマ”を実際に表現していくことに意味を感じています」と語っている。

そして、再び“濃い”メンバーの集結。これについて東は「レギュラー出演者の皆さんは“よくこんなに集めたなぁ!”と驚くくらい、どなたもプロフェッショナルで、クセのある方ばかり。そのクセが僕は大好きなんです。皆さん、本当にいろんな球を投げてきますからね! ですから逆に、僕自身は直球で勝負したい。その球をどう受け止め、どう投げ返してくださるか楽しみです。視聴者の皆さんにも、この座組みならではの化学反応を堪能していただきたいです」とアピールしている。

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