渡瀬さんへの愛に泣ける… 『9係』浅輪の淹れたコーヒーに“係長の痕跡”

公開: 更新:

3月に亡くなられた俳優の渡瀬恒彦さんが出演してきた人気刑事ドラマ『警視庁捜査一課9係』(テレビ朝日系列、毎週水曜21:00~)。5月17日の放送では、ドラマの終わりに渡瀬さん演じる加納倫太郎とペアを組んでいた浅輪直樹(井ノ原快彦)が、“係長の味”に近いコーヒーを淹れるという一幕があり、インターネット上でも注目を集めた。

同ドラマでは、加納が謎解きのために行う料理や、事件解決後にコーヒーを淹れるのが、“係長ならでは”のシーンになっていおり、今シーズンでは、係長不在。そして、他の9係メンバーがそれぞれペアで行動する中、浅輪は1人で行動し、視聴者からは「1人でアチコチ動き回ってると切なくなる」「人ぽつんとしちゃうのが悲しい」「浅輪くんが1人で頑張ってる」という意見も。しかし、17日に放送された6話の終わりでは、事件解決後、浅輪が、9係メンバーと鑑識の猪狩哲治(伊東四朗)に、爽やかな笑顔で「皆さん、コーヒー入りましたら。どうぞ。自信作です」と勧めた。すると、「入れ方、変えた?」「おいしくなってる」とそれぞれから感想が。猪狩からは、「待てよ、この味どこかで飲んだことあるな~。毎日、飲みに寄ろう!」と称賛。コーヒーの味を褒められた浅輪は「やっと、ここまできました」と、嬉しそうに会話する場面があり、浅輪のコーヒーの成長について「コーヒーの味が係長の味に近づけたってことだよね」「“浅輪くんのいれたコーヒー”で係長の痕跡を残してたね」「コーヒー淹れるのが上手になった浅輪くん」「コーヒーも係長の役割だったよね。受け継いでいる」「(猪狩の)言葉に思わず涙が流れた」「渡瀬恒彦さんへの愛に泣ける」といったコメントが多数寄せられていた。

この日は、とある公園の池からペットショップ経営者・真奈美(山本南伊)の遺体が発見されるという事件が発生。真澄(原沙知絵)の検視により死因は絞殺と断定され、防犯カメラの映像から自宅で殺害されたと思われるが、だとすれば、犯人はなぜわざわざ自宅近くの池に死体を遺棄したのか? 捜査を進めると、真奈美は、中堅の電気機器メーカーの佐野山社長(せんだみつお)の愛人であることが判明。志保と村瀬(津田寛治)が佐野山に事情を聞くと、最近では金遣いが荒い真奈美を見限り、総務の宇野(朝倉伸二)と経理の津村(青山勝)に別れるための交渉を任せていたという。津村らは犬や猫を買わされ、強欲で派手好きな真奈美に手を焼いていたようだ。一方、直樹は真奈美が経営するペットショップを訪れる。店員の佳奈子(せんだるか)によると真奈美は店の動物を商品のように扱っていたとか。いずれにしても店のスタッフからも真奈美は良く思われていなかったようだ。

そんな中、村瀬らに内緒でマンションの防犯カメラの映像を分析していた青柳(吹越満)と矢沢(田口浩正)は、真奈美と腕を組んで部屋に入る津村を発見。任意で取り調べるが、志保と村瀬から、津村は社長の命令で真奈美に会っていたことを指摘される。結局、津村はそのまま帰宅。妻の燎子(松本紀保)も安堵する。証拠さえあれば……。村瀬に激しく非難された青柳らは、反撃とばかり鑑識の猪狩に改めて現場の捜索を依頼する。すると最初の捜索では見つからなかったスーツケースのキャスターが見つかった。キャスターについていた毛髪と犬の毛から津村が浮上。津村は真奈美と不倫していたこと、真奈美の遺体をスーツケースに入れて遺棄したことを認めるが、死因は自殺だったと主張する。証言の裏付けもとれ一件落着かと思われたが、真澄は他殺を主張。確かに殺害現場と思われる真奈美の部屋から凶器は発見されず、やはり自宅近くの池に死体を遺棄するのも不自然だ。さらに猪狩もキャスターをなぜ最初の捜索で見落としたのか疑問を抱き……という内容で、平均視聴率は13.7%(ビデオリサーチ調べ 関東地区)だった。

PICK UP