梶裕貴&茅野愛衣、ゴーちゃん。の予想外の動きに「すごく機敏!」

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テレビ朝日のマスコットキャラクター「ゴーちゃん。」の誕生5周年を記念して制作された劇場版アニメ『ゴーちゃん。~モコとちんじゅうの森の仲間たち~』が、5月4日(木)のあさ4時からテレビ朝日系列で(一部地域を除く)放送されることが決定した。

この作品は、『ホワイトアウト』などの話題作を多数手掛け、江戸川乱歩賞も受賞した真保裕一が脚本を担当し、監督は『まんが日本昔ばなし』や『あたしンち』など数々の名作を生み出してきたやすみ哲夫が務めている。

牧場で暮らす女の子・モコが、地球にやってきた「ゴーちゃん。」と出会ったところから始まる約1時間の物語。“ハートプラズマ”を探す旅をする「ゴーちゃん。」と幼い心に傷を抱えたモコ、そしてちんじゅうみん(2015年10月に、ゴーちゃん。の仲間になるべく、珍しい特徴を持つ動物「珍獣」をモチーフに生み出されたキャラクター)を通し、“仲間の大切さ”を描いていく心温まるストーリーだ。

モコの声を担当するのが、人気声優の茅野愛衣さん(以下、茅野 ※敬称略)。そして、モコと仲良しのちんじゅうみん・キンちゃんの声は、梶裕貴さん(以下、梶 ※敬称略)が担当している。地上波での放送を前に、この2人が作品のみどころや、自身が演じたキャラクターについてなど語ってくれた。

――完成作品をご覧になった感想は?

茅野:“ゆる~くてのんびり”してる(笑)? こういう作品というのは、どの時代でも必要なものなんだなと感じながら、とても柔らかな気持ちになりながら見させていただきました。

梶:すごく懐かしくて、あたたかい気持ちになりました。けっこうシュールなセリフというか、大人が思わずクスッと笑ってしまうような、ややブラックなシーンもあったりして(笑)。そういうところも含めて幅広く楽しんでいただける作品なのかなと思いました。

――ゴーちゃん。の動きが機敏でしたね!

梶:そうなんですよ、僕もびっくりしました! ゴーちゃん。は宇宙からやってきた生物で、ダンスやスポ―ツも万能。腹筋もすごいスピードでできたりして、めちゃくちゃ機敏なんですよ。ギターも演奏できるし(笑)。ゴーちゃん。って、本当に何でもできるんだなと思いました。なので、今後もいろいろなストーリー展開が作れるのではないかと期待しています。

――1月29日にプレミアム上映会イベントを開催! みなさんの反応は?

芽野:お子さんがいっぱいでしたね!

梶:そう、第1部ではキッズ中心に会場に来てくださって、いつも僕たちが出演させていただくイベントの雰囲気とは違いました。芽野さんが見事に子ども番組のお姉さんみたいな挨拶をしてくださって、心を掴んでいましたね。

芽野:きっと“声優という職業”は子どもたちにはよく解らないだろうなと思って「お姉さんは、アニメの中に入ると、モコちゃんになっちゃうよ~」というふうに言わなきゃいけないかな? と悩みました。ただ、夢を壊さないようにしなくては、というところは意識しました。

梶:子どもたちだけでなく、大人の方も徐々に一緒に声を出して盛り上がってくれていたので、最後まで温かい雰囲気で楽しかったです。

――ご自身が演じたキャラクターの印象と、心がけたことは?

芽野:モコちゃんは、本当に真っすぐな子です。今回、オーディションを受けさせていただいたのですが、最初は今より少し幼い感じで演じたところ、“しっかりした考えを持っていて、もう少し大人のモコちゃん”で演じてほしいと言われたので、あまり幼くせずに、“ひとりでもちゃんと考えて、一生懸命頑張っているモコちゃん”という感じを真っすぐに出せたらいいな、と思いやらせていただきました。

梶:ちんじゅうみんのキンちゃんは、モコちゃんと一緒に行動する3キャラクターの中でも一番元気でテンションが高いムードメーカーだなと思います。モコちゃんの作るプリンが大好きで、人間に対する興味がとても強い子。それがまた違った形で表れているのが、あっかんべーだったり、大人に対する行動だったりするのかなとか思いながら演じました。そんなキンちゃんなので、とにかく元気に、ハイテンションでお芝居をさせてもらいましたが、「最初のテストよりも、もっと声もテンションも高く!」と言われまして…。プロとして当然準備はしていたものの、朝からの収録だったこともあり、もう一度スイッチを入れなおす……という大変さはありました(笑)。


――今回は子ども向けの作品でしたが、大人向けのような作品を演じる時との違いはありますか?

梶:どういう世代に向けた作品なのか、といったことは把握したうえで演じますが、キャラクターによっても個性が違うし、考え方も違うので、子ども向けだから子ども向けのお芝居をしようという風には考えていません。それこそ小さな子の方が繊細な心の動きや声の変化を本能で感じ取ると思っているので、身も心もキンちゃんになりきって演じさせていただきました。

芽野:私も子ども向けだからこうしよう……というような事はありませんが、言葉の一つ一つは大切にしたいなという気持ちはありました。でも、実際みんなで掛け合っているとその世界に入ってしまうので、あまり意識しすぎることはありませんでした。

――芽野さんから見たキンちゃん、梶さんから見たモコちゃんの見どころをお願いします

梶:モコちゃんは人間のキャラクターなので、視聴者の皆さん、特にお子さんは心を重ねやすいキャラクターとして存在していると思います。僕ら(ちんじゅうみん)より誇張せずに“等身大の女の子”として演じる必要がある、ある意味難しい役。また、モコちゃんはまだまだ幼い女の子ですがつらい境遇の中を生きてきたので、どこか大人っぽい、大人にならざるを得なかった、そういう知性を感じさせるところもありまして、茅野さん演じるモコちゃんは、見ていて思わず応援したくなるようなヒロインになっているなと感じました。

芽野:ちんじゅうみんの3匹……といっていいのかな? バランスもいいし、みんな大好きです。チーム感というか、3匹がわちゃわちゃした感じがゴーちゃん。と一緒にいるときも、すごく可愛かったです。特に、人間の言葉をしゃべったりすることは普通の動物では出来ないので、この子たちはどうやって生まれたのだろうと思うと、とても深いですね。キンちゃんが、あっかんべーとかちょっと意地悪なことを言ってみたりするところも、もっと人間を知りたいという好奇心が感じられて、より愛おしくなりますね。実際に動物が話せたらこういうふうになるのかな? というような想像をかきたてられるキャラクターたちなので、きっと子どもたちも見ていて楽しいだろなと思います。、そして、梶さんたちが掛け合いで演じているのを見て、キャラクターたちにまさに命が入っていくのを間近で聞けたので、すごく良かったです。

――印象的だったシーンは?

梶:僕はモコちゃんの辛辣な言葉ですかね(笑)。序盤、「そんなことしたら動物園に送るわよ!」とか、それを聞いてちんじゅうみんたちがすごく怖がっていて(笑)。そういうところが大人も違う角度から楽しめるところかなと思いました。あと、おじいちゃんとおばあちゃんの「ほんとにあいつは」とか「太っているからもういいのよ」といった冷たい掛け合いが、リアルで面白かったですね。

芽野:あれ、面白かったですね。仲の良い家族だからこそああいう話なんですけど、プリンの話も可愛かったし。

梶:何かとプリン推しでしたね(笑)。

芽野:パステルさんとコラボしたプリンが実際に発売になって、私たちもプリンを食べながら収録しましたね。まさか劇中で、ゴーちゃん。とプリンの歌を歌うことになるとは。

――ちんじゅうみん、それぞれのキャラクターについて

梶:それぞれ個性がありまして……、中でもカモさんの個性が圧倒的(笑)。あと、個人的にはモッフンの毛を全部刈ってみたいです。実はモッフンの毛を刈ってしまったら、凄く小さいかもしれませんよね。中はキュッと小さくなっているとか?

――先ほどの“カモさん”ですが、声は島﨑信長さんが担当されていますね

梶:カモさんは、赤いマニキュアをしているオスとメスの中間のちんじゅうみんです。彼は非常に試行錯誤していましたが、信長くんならではのユニークさが随所に出ていて素敵だなと思いました。(笑)

芽野:現場でも、杉田さんがいろいろとお話してくださって、楽しくやらせていただきましたね。

――本作には、テレビ朝日のアナウンサーも数多く声優として出演!

芽野:アナウンサーさんの他に、芸人さんもいらっしゃいましたね。

梶:皆さんが、「声のお仕事されているのかな?」と思うくらい素敵なお声でした。とても個性的なお芝居をされていて、声優としてもやっていけるのではと思うくらいでしたね。

芽野:何人かと一緒にアフレコで録るのは初めてだったようで、「マイクの入り方などはどうすればいいですか?」とか聞いてくださっていろいろお話しながらやりました。アナウンサーさんももちろんですが、芸人の皆さんも初めてという感じはなくて、息ピッタリでやらせていただいて楽しかったです。

――最後にメッセージをお願いします

梶:この作品が色々なメディアで御覧いただける機会ができたということを知り、とても嬉しく思っています。上映会にご来場いただいた方も含めて、ご家族やお友達と一緒に、小さな子から大人の方まで、それぞれの年代によって違う面白さや感動を味わえる作品だと思いますので、ぜひご覧いただけると嬉しいです。

芽野:もちろん、インターネットなど各々で見ていただければですが、地上波でご覧いただける機会があるということで、せっかくなら“5チャンネル”で見ていただけたらと思います。ゴーちゃん。は、常にハートプラズマのかけらを探しています。皆さんの力がないとハートプラズマのかけらは見つからないかもしれないので、ぜひ一緒に探してもらえたら嬉しいです。

[あらすじ]エクスパンダ星の平和を取り戻すため、“ハートプラズマ”を探す旅に出発した「ゴーちゃん。」。地球の富士の樹海に辿り着いた「ゴーちゃん。」は、祖父とともに牧場で暮らす女の子・モコ、そして人間の言葉を話す不思議な動物・ちんじゅうみんと出会い、そこで楽しい日々を過ごしていた。そんなある日、ひとりの女性が牧場に現れる。都会に住むモコの祖母と暮らすよう迫る女性。祖父と離れなくてはいけないことで、モコの心は揺れ動く。幼いモコの心の傷を知った「ゴーちゃん。」は、彼女のために何かできることはないか考えるが……? 一方、ちんじゅうみんが住む森では、不穏な光とともに不思議な現象が起こる。珍しいちんじゅうみんに目を付けた人間たちが、捕獲ロケットを手に森に侵入したのだ。「ゴーちゃん。」は人間たちを相手に仲間を守ることができるのか? そして地球にやって来た目的である“ハートプラズマ”を見つけることはできるのか?

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