剛力彩芽は腹黒い?女囚役で新境地「“新しさ”を感じています」

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女優の剛力彩芽が、4月21日にスタートする金曜ナイトドラマ『女囚セブン』(テレビ朝日系列、毎週金曜23:15~ ※一部地域で放送時間が異なる)で女囚役に初挑戦するが、インターネット上では早くも「めちゃ面白そう!」「気になる!!」「期待大」「脚本・西荻弓絵さんってことに気づいてヤバイ! 楽しみ」「キャストが豪華すぎる!」と注目を集めている。

前述の通り、今作の脚本は『民王』(テレビ朝日系)、『SPEC~警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿~』シリーズ(TBS系)などを手掛けた西荻による完全オリジナルスト―リー。剛力が演じる、京都の芸妓・神渡琴音が、酔っ払って寝ている間に仲間の芸妓が殺害。その罪をかぶって刑務所に行くことになり、そこで待ち受けていた一癖も二癖もある女囚たちにいじめられ、ときに命まで狙われるものの、持ち前の腹黒さ・したたかさでそこを切り抜けていく姿が描かれる。しかも、実は琴音は“冤罪”。彼女がなぜ無実の罪をかぶり、刑務所にやってきたのか、その謎も次第に解き明かされていく。

撮影スタート前に、剛力さんを直撃。初の囚人役についてや主人公の琴音をどのように演じていきたいかなど、存分に語っていただきました。

――囚人の衣装を着てみた感想は?

いよいよ始まるなという感覚です。衣装が(ほとんど囚人服での出演なので)少ないのは残念ですけど(笑)、ポスターの撮影で着てみてカッコイイなと思いました。一般的に想像されるような囚人のイメージとはまた違う感じがありますので、衣装にも注目していただきたいです。(ポスター撮影では)ちょっと挑発するようなポーズというか、今までにないクールな印象で撮らせていただいたのもありまして、今回の作品には、“楽しさや新しさ”を感じています。

――今作の企画を聞いた時はいかがでした?

まず、 “女囚?”ってびっくりしました(笑)。台本をいただいて、刑務所の中がメインになりますので、場面はあまり変わらないのですが、会話劇が繰り広げられる中、そこでどんなキャラクターを演じればいいのか? どんな風にお芝居が展開されていくのか? を想像しながら楽しみな気持ちがより沸いてきました。台本を読み進めていくと、“神渡琴音ちゃん”を含め、凄くキャラクターの濃い7人が登場するので、これは面白くなるなと思いました。

――“神渡琴音”はどんなキャラクターですか?

彼女は、地獄耳とか怪力。そして、腹黒いというかずる賢い部分があるようなキャラクターというのは、事前に聞いていますので、徐々に掘り下げていければと思っています。

――彼女をどのように演じていきたいですか?

あんまり笑わないとか感情を表に出さないようなところもありまして、逆にあまり喋らないというのは、私にとって珍しい役なので、そういう役に挑戦出来るというのはすごく嬉しいです。それにしても周りのキャラも濃いので……(笑)、だからこそ役作りもしっかりしたいなあとも思っています。表情をあまり変えない中でも、ちょっとしたニュアンスで、微妙な表情とか変えていけたら良いかなと。これまでは、結構“笑顔が大事”みたいな役が多かったので、今回例えば1つひとつの目の動きだったり、口の微妙な動き方など、丁寧にお芝居していけたらとも思っていまして、また、芸妓でもあるので、はんなりとした綺麗な所作とかも気にしつつ、彼女が持っている芯の強さや不気味さみたいなものも織り交ぜていければと考えています。冤罪とはいえ殺人罪で捕まっている役ですから、その中でどうやって潜り抜けていくというか生き残っていけるか、そういうのも役作りとして琴音らしく生きられたらいいなと思いますね。

――京都弁を使っての演技については?

芸妓役に関しては去年、舞台をやらせていただきまして、それも京都弁の芸妓役だったので、そこはゼロから始めるわけではなかったのでちょっと安心したのですが、とはいえ京都弁。少し時間も空いていますので、思い出さなきゃなーと思っています。また、意外とアクションドラマだったりもするので、あと体力トレーニングとかもやらないと(笑)。琴音がどうやって生きてきたかなどのバックグランドを監督とも相談しつつ、自分でもイメージを膨らませながら作品と向き合っていければと思っています。

――琴音は怪力ですが、剛力さんは?

母親と買い物に行くと自分が全部荷物持つので、力はわりとあると思います(笑)。父親がいてもなぜかだいたい私が持つ係で……(笑)。やっぱり“剛力”ですから、“怪力”なのかなとイメージはすごく持たれますけど(笑)、そこまでではないにしても、比較的力はあるほうだと思います。今は鍛えているわけではないのですが、腕の筋肉が凄いんです。小さい頃にダンスをやっていたんで、その時に鍛えすぎた名残がありまして……。

――剛力さん感じる自分と“琴音”の共通点は?

琴音は結構腹黒いのですが、私も若干ずる賢いところがあるらしく……。前にプロデューサーさんに「私は腹黒くないんでぇ~」って言ったら「でたでた」って言われてしまったので(笑)、腹黒い要素を持ってるのかな~とか(笑)。若干要領が良い部分とかは琴音も持っていて、いじめから上手に逃げられたり。彼女の腹黒さの中にあるズル賢い要素だったりを上手く表現できればいいなと思っています。

――刑務所が舞台、これまでどんなイメージを?

本当にとにかく厳しいというイメージだったのですが、女子刑務所は囚人服がピンクだったり、塀もそこまで高くないというお話を聞いたり、また、色々な資格が服役中に取れたりとか、ネイルの勉強ができたりと、出所後に女性がやりたい仕事の勉強ができるというのを今回初めて知り、びっくりしました。また、刑務所内でイベントがあったりとか、改めて知ることが多く、イメージしていたものとは少し違いましたね。

――女子刑務所だからこその注目ポイントは?

女子高校など、女性だけで集まる場所って、男性には想像しにくいのかなと。女性の中では当たり前だったりするようなことがありますので、男性が見たら驚きの部分があるかもしれません。また、女性としては“女同士の色々なバトル”とか共感できるのかなと(笑)。それに立ち向かっていく琴音のかわし方だったり、受け方が本当にカッコイイので、そこを楽しんでいただけるんじゃないかなと思います。

――女性ばかりの現場、楽しみにしていることは?

女性が多いのでいい匂いがするな~と(笑)。私、女性らしさが足りないので、女性として女子力の高い共演の皆さんから色々勉強できたらいいなと思っています。撮影中は“女同士の色々なバトル”を繰り広げたりもするので、殺伐とした雰囲気なのですが、せめて休憩中だけでもお花が咲くように女子トークなどで盛り上がれたらいいなと思います。

――最後にメッセージを!

なかなかない設定のドラマなので、みなさんに新鮮な気持ちで楽しんでいただけたらいいなと思っています。いじめや刑務所というダークで怖いイメージの中でも、群像コメディー要素があり、バラエティーに富んだ色々な感情になれるような作品になったらいいなと思っています。琴音の底力や強さなど、今後お芝居してどうなっていくのか私自身も楽しみなのですが、腹黒さや女性の強さ、怖さというものを見てもらえたら嬉しいです。スカッとした気分、気持ちになれる作品になると思いますし、この7人がどうなっていくのかというのも見どころだと思いますので、よろしくお願いします。

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