倉科カナ、“奪い愛”クランクアップに「開放感が半端ない」

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倉科カナが主演するドロドロの恋愛ドラマ『奪い愛、冬』(テレビ朝日系列、毎週金曜23:15~ ※一部地域を除く)。三浦翔平水野美紀の“振りきった”演技なども注目を集め「やっば―、もう寿命縮まる」「怖いけど何かハマっちゃう」と盛り上がりを見せているが、このたび、都内のロケ現場ですべての撮影が終了した。

鈴木おさむが脚本を手掛けるこの作品は、倉科が演じる主人公・池内光とその婚約者・奥川康太(三浦)を中心に、さまざまな男女が入り乱れ、愛を奪い合うさまが描かれたオリジナルドラマ。光は、持ち前のガッツと頭脳で仕事も優秀にこなし、おまけに婚約者もいて、公私ともに充実していた女性だが、第1話で彼女の前に突如、かつて死ぬほど愛した元カレ・森山信(大谷亮平)が現れたことから事態は急転。婚約者がいるにもかかわらず、その心はどんどん元カレを求めていき、そこに妻・森山蘭(水野美紀)も深く加わってドロドロの展開に……。

波乱まみれの“ドロキュン劇場”を最後まで全力で演じきったキャスト陣は、オールアップの声が掛かると、大きな達成感と開放感に包まれたよう。今カレと元カレの間で揺れる光を熱演した倉科は「開放感が半端ないです! ニュートラルに(光を見つめたとき)、こんなに自分の心が受け付けない役は初めてでした(笑)。と同時に、奪い合うという行為は、みんなが不快だと思う部分に触れていくものなんだな、とも学びました。私の女優人生をいい意味で壊してくれたドラマでした」と感無量な面持ちであいさつ。さらに「この現場はキャストもスタッフも皆さん、本当にいい方ばかり。光を演じるのが苦しいと思ったこともありましたが、皆さんのおかげでゴールまで走ってこられたな、と痛感しています」と振り返り、笑顔でキャスト・スタッフを見渡すと、水野から即座に「こちらは全員、カナちゃんに支えられていました」と、ねぎらいの言葉が。温かい先輩女優の言葉に、倉科は恐縮しながらも、目を輝かせていました。

前述の通り、『奪い愛、冬』といえば、三浦と水野の“怪演”が大きな話題に。嫉妬でどんどん壊れていく光の今カレ・康太を演じ、これまでのイメージを一新させた三浦は「いろいろ大変なこともありましたが、皆さんに支えられて最後まで演じきることができました。この作品を通して、僕の中でまた1個、扉が開けたと思います」と力強い口調で挨拶。スタッフから得意のモノマネをリクエストされて笑顔で応じるなど、一段落ついてリラックスした様子も見せていた。また、信の恐ろしい妻・蘭を演じ、第1話から毎回、尋常ではない嫉妬心と執念深さを炸裂させた水野は「個人的にはとっても楽しく、のびのびと演じさせていただきました。しばらくのんびりしたいな、と思います」と、本作では封印し続けた“清々しい笑顔”を浮かべていた。

康太と蘭の壊れっぷりも然ることながら、あらゆる点で突き抜けたドラマだっただけに、どのキャストにとっても『奪い愛、冬』の撮影は“ほかでは決して得られない体験”となった様子。最後の最後まで2人の女性に奪い合われる信を演じた大谷は「本当に内容の濃いドラマで、自分なりに(非日常を)疑似体験できた感じで、とても楽しめました」。また、汚い手段で光を陥れようと暗躍する嫌な女・秀子を演じた秋元才加は「このような役は初めて。作品を通して、いろんな根性が座って、たくましくなれた気がします(笑)」と振り返り、充実感をにじませていた。

今週3月3日の最終回では、婚約者だった康太と別れ、ようやく奪い返した元カレ・信と一緒になる道を選んだ光だが、その矢先、信が病で余命わずかであることが判明。さらに、康太が信の妻・蘭の重大な秘密を暴いてしまった。それは、蘭と信が結婚するきっかけとなった蘭の足のケガに関する秘密。その直後、信がまたしても倒れてしまい、光から信の健康状態を聞かされ、激しく取り乱した蘭は、何が何でも夫を取り返そうと決意する。これまで語られることのなかった蘭の“衝撃的な本音”を知った信は、なんと蘭とともに光の前から去ってしまう。大切な人を失い、呆然とする光……。そんな中、信が康太に、光への“決死の伝言”を託してくるが、光を愛する康太は「そんなことできるわけない」と、跳ねのけて……。「奪われたら、奪い返せ」冬の海のように荒れ狂う“奪い愛”。激しすぎる愛はやがて、目を疑うような“大どんでん返し”を迎える。

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