音尾琢真、特番での“しゃべる”ミラクルに番組D「何回でも笑える」

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森崎博之安田顕戸次重幸大泉洋音尾琢真の5人からなる北海道学園大学演劇研究会出身の人気演劇ユニット「チームナックス」。今や、それぞれが全国的に活躍し、日本一公演チケットが取れない劇団として注目を集めている。そんな彼らが今でも大切にし、メンバー5人が唯一総出演しているのが、北海道テレビ(HTB)制作のローカル番組『ハナタレナックス』(毎週木曜24:15~)だ。2015年、16年に『ハナタレナックスEX(特別編)』として全国放送もされたが、今年もその第3弾が2月12日(日)13時55分から放送される。

これに合わせ、放送当日まで5日にわたって連載企画を今年も実施しており、安田、森崎、戸次に続き、ナックスの“末っ子”音尾をフィーチャーする。昨年の企画では、杉山順一プロデューサー(編成局 総合制作部)に彼ら5人の“生態”について語っていただいたが、今年は彼らと長年番組制作に関わってきたスタッフを直撃。北海道テレビ東京支社の会議室から北海道の本社をオンラインで繋ぎ、「チームナックス」の素顔を存分に語っていただいた。

今回の収録を振り返り、スタッフから多く聞かれたのは、

「音尾さんが結構しゃべっていました!」(小山康範/カメラマン)

「実は今回、音尾さんも面白いです。普段はもの凄くお人好しな彼が、珍しく罵声を浴びせる場面も。大泉さんも言っていましたが、音尾さんの“悪態と罵声”は、なかなかのキレ味でしたね(笑)」(杉山)

音尾は普段のレギュラー放送では非常に大人しく、中にはこんな声も……。

「音尾さんは普段はあまりしゃべらないです。実は、番組中1回もしゃべらなかったこともあります(笑)。ミキサーのフェーダーをあげておいて損したって時もありますね(笑)。でも、たまにボソっと言うひと言が凄く面白いので、我々はそれを待っている感じです。普段黙ってますけど、ここだ! という時にミラクルが出てきますので、それは非常に楽しいです。そういう意味で言うと、今回音尾さんはしゃべった方です(笑)」(松澤聡/音声)

そして、編集を担当する加納潤哉チーフディレクターからも、

「音尾さんは、しゃべらない時は全然しゃべりません(笑)。編集していても、“音尾さん消えている?”みたいなこともあって、“もっとしゃべってよ、もっと前に出てよ!”って思うこともありますが、“しゃべらない”こと自体が逆にネタになることも……(笑)。でも今回の全国放送では、最後の最後に音尾さんの魅力が出まくってます。レギュラー放送でもああいう音尾さんが毎回見られると、彼の魅力が視聴者のみなさんにもっと伝わるのかなと思います。編集しながらVTRを見直しますけど、音尾さんの所は、何回見てもクスっと笑ってしまいますね」(加納)

この第3弾では、大泉の“泥酔”や、安田の“大失態”、そしてスタッフからあった音尾の“奇跡のしゃべり”など見どころ満載だが、スタッフならではのオススメポイントを聞いてみると、

「ドローンを使って撮影したところもありまして、舞台となる知床の風景が非常に綺麗な画に仕上がっているところは、ぜひご覧いただきたいですね。あとは野生の熊との遭遇……。あれは本当たまたまだったのですが、インサート(イメージ用の挿入映像)のロケが終わり、少し時間が余り、日が沈む直前くらいに撮れました」(小山)

「持ってるよな~(笑)。でも、あの熊は実はヤバイ熊らしいですよ。よく道に出てきてイタズラするらしく、地元でも有名な凶暴な熊らしい。なので、結構危なかったかもですね」(松澤)

この撮影には、森実高大ディレクターも同行していたようで、「僕も熊の映像はオススメです」と。しかし、大泉からは厳しいツッコミもあったらしく、

「良かれと思って、映像を見せたつもりが怒られてしまいました(笑)」(森実)

大泉がいったい何に対してツッコミをいれたのかは、ぜひオンエアでご覧いただくとして、そんな大泉に対し、加納チーフディレクターは、

「例えば、“熊の横に立ってもらう”という企画にしてしまって、今度は大泉さんにロケに行ってもらうとか、ありかもね(笑)」(加納)

そんな大泉への“反撃企画”も期待したいが、チームナックスに対し、スタッフがこれほどまでにフラットに接して番組を一緒に作っているのもこの番組ならではの魅力。それは番組スタッフに限ったことではなく、今回の知床ロケでは、

「収録中に5人に気が付くと、“あ、大泉さんだ”とか、北海道の皆さんがわりとすっと近づいてきたりします。小さいお子さんを連れたお母さんが来た時は、大泉さんがそのお子さんを抱っこして“よしよし~可愛いね”。お母さんも“何歳なんですよ~”とか(笑)。収録中なんですけど、普通に接していたりしますね。皆さんにとっては“身近な芸能人”という存在でいるんだなというのは、ロケに立ち会っていて思いました」(秋山桃子/宣伝担当)

舞台となる知床は、東京から1000キロ以上離れた日本列島北東の秘境で、2005年には世界自然遺産にも登録されている。緑豊かな原生林が広がる手つかずの大自然が広がっているだけに、ロケの準備も相当大変だったのではないだろうか。

「準備は大変でしたね~(笑)」(加納、森実、形部)

「準備を始めたのが7月くらい。夏の緑が生い茂り、海にはイルカがいたりと、1番良い時期でしたが、メンバーのスケジュールが合わなくて……。結果、ロケが出来たのはオフシーズンの11月で、準備していたものが大体乗れなくなったり、体験できなくなったりとかありました。ロケ本番を迎えるまで、月1回ペースで行っていましたが、一番大変だったのは、やはり移動です。車で札幌から約7時間から8時間かかりますので、“どうして知床にしたんだろう”と思いながら移動していましたけど……(笑)。チームナックスのメンバーも“遠いよ~”って感じでしたが、グルメも景色も綺麗で、結果5人は大満足していました」(加納)

そして、2015年、16年と過去に2回全国放送があったが、その2回とも女性アナウンサーが進行を担当。今年は、レギュラー放送ではおなじみの柳田知秀アナが登場しており、確実にチームナックスのメンバーからイジられそうだが、

「多分、そう来るだろうな~と思っていましたし、想定内でした(笑)。チームナックスの皆さんとは、そういう関係性なので全然大丈夫です、みなさん根はいい人なので(笑)。むしろ、私の進行が拙くて申し訳ないって謝りたいくらいです!」(柳田)

最後に、視聴者の皆さんにはどのようにご覧いただきたいかと尋ねたところ、

「東京では普段見られないような“ナックスの姿”を見ていただきたいです」(小山)

「そんなに気合いを入れないで見ていただきたいですね(笑)」(江谷拓/カメラマン)

「そうですね。日曜日の午後にだらっとご覧いただいて、知床に行きたくなったなって思ってもらえると嬉しいです。基本、オジサン5人が車に乗って、あっちこっち行っているだけなので……。でも、一所懸命つくったので見てはもらいたいです(笑)」(松澤)

「今回のポスターに“悠久の大自然を迷走する ちっぽけな5人の男たち”というキャッチコピーが入っていますが、あれは大泉さんのコメントから生まれたもの。放送の中でも言っていますが、今回の第3弾を表す“ベストワードで賞!”ですね」(加納)

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