水谷豊、元天才タップダンサー役で“常軌を逸した”ショウへの執念を体現

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国民的刑事ドラマ『相棒』(テレビ朝日系列、毎週水曜21:00~)で、頭脳明晰な杉下右京を演じている水谷豊が、監督・主演することでも注目を集めている映画『TAP-THE LAST SHOW-』(2017年6月17日公開)。この度、水谷演じる元天才タップダンサー・渡真二郎のビジュアルが初解禁された。

構想40年。23歳の水谷が思い描いていたストーリーが映画として結実した本作は、日本で初の“タップダンス”を題材にした作品で、全国から一流のタップダンサーが集結。まさに本物の「ショウ」と、そのショウビジネス界の光と影を丁寧に描いている。

今回、水谷が本作で演じるのは、タップダンサーたちにとって憧れの存在であり、「彼の指導を受けたい」と誰もが熱望する伝説のショウ請負人・渡真二郎。かつては「天才」の名をほしいままにしていた渡だが、19年前、ある舞台での事故をきっかけにダンサー生命を失ってしまう。その後は、演出家として仕事を続けていたが、その厳しさ故に彼の周りからは人が離れてしまい、ここ数年は酒におぼれ自堕落な生活を送り、ショウビジネスの世界からも姿を消してしまっていた。そんな彼の元へ、岸部一徳演じる旧知の劇場支配人・毛利から「劇場最後のショーを演出してほしい」という相談を持ちかけられる。

渋々この話を受けた渡の元へやってくるそれぞれに事情を抱えながらも、若さと豊かな才能をもつタップダンサーたち。彼らとの交流を通じて、渡の止まっていた時間が動き出す、というストーリーだ。

この度公開された渡のビジュアルは、まさに彼の生きざまを表したかのような姿。水谷はこれまで、映像で白髪を見せた事が無いが、渡のキャラクターに合っているのではないか……となり、初めて白髪を活かし、渡の生きざまを表すどこか危ういムードをつくりだしている。