本仮屋ユイカ、上川隆也の“ありえない姿”を目撃「まさかとは思いますが…」

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本仮屋ユイカが、12月3日(土)放送のドラマスペシャル『検事の本懐』(テレビ朝日系列、21:00~)に、上川隆也演じるヤメ検弁護士・佐方貞人の新パートナーとして東京地検の事務官・加東栞役で出演する。主演の上川とは、『レディ・ジョーカー』(wowow)でも共演しているが、本格タッグは今回が初となる。

同ドラマは、注目の作家・柚月裕子による原作をもとに、これまで佐方が殺人事件の驚愕の真実を暴いた『最後の証人』(2015年1月24日)、検事時代の佐方が痴漢冤罪事件の真相を明らかにした『検事の死命』(2016年1月17日)が放送された人気シリーズで、今回は待望の第3作目となる。

今回、佐方が挑むのは、大物政治家が絡んだ贈収賄事件の衝撃の真相。東京地検特捜部との軋轢や事件関係者との確執をものともせず、「どんな事件も真っ当に捜査し、どんな罪も真っ当に裁かせる」という信念から、佐方はただ真実を明らかにするために奔走する。さらに、罪を背負ったまま獄中死した父・陽世の秘められた真実についても触れられ、亡き父が残した29年前の謎にも迫っていく。

そんな佐方に反発しながらも補佐する東京地検の事務官・加東栞を演じる本仮屋さんにインタビュー。上川さんの印象や、本作のみどころなど存分に語っていただきました。

――上川さんとの本格タッグ、収録を終えての率直な感想は?

毎回、「無事終わりますように」「迷惑掛けませんように」「良い作品撮れますように」という気持ちで作品に入らせていただくのですが、無事に収録が終わって良かったなって(笑)。今は、ホッとしています。

――再共演ですが、改めて上川さんの印象は?

以前、共演させていただいた時は、ワンシーンということもあり、ほんの一瞬でしたが、その日はとても寒い日で……。しかし、上川さんは、私に「どうぞ」って火にあたらせて下さって、特に何か会話をしたというわけではありませんでしたが、その優しさが本当に温かく、「ありがたいな~、素敵な人だな~」って思っていました。そして、今回また共演させていただいて、想像以上にたくさん喋って下さって本当に嬉しかったです。

――今回、新たに発見したことは?

「上川さんのようには動けないな」というくらい、現場の隅々まで気配りをされる方なので、凄いなと思いました。いくつ目玉がついているのかと思うぐらい、端から端まで現場に気を配り、8人分ぐらい働いているスーパーマンみたいな方で本当にビックリでした。上川さんは、この現場の灯台のような存在ですね! でも、それによって私たちがプレッシャーになるというよりは、みんな「私たちの座長が、ちゃんと見て下さってるんだ」という愛を感じていて、凄く良いチームだったと思います。

――中でも驚いたことは?

これまで、上川さんが何かに気が付かれて何かされようとする瞬間が何度かあったのですが、ある時、上川さんが「あっ!」って動かれて、「まさかと思いますけど、上川さん今レール(※)を持ち上げようとしました?」と尋ねましたら、「あ、わかった?」って(笑)。「僕は、ずっと劇団でやっていたから何か手伝いたくなっちゃうんだよね」とおっしゃって、それが本当に自然で……。しかも、ご自分の演技するリズムの中でそういったことをとても大事にしていて、すごい集中力と体力だなぁと思いました。※撮影用機材のひとつ

――加東栞役を演じるにあたり、あえて準備されたことは?

そうですね、やはり専門用語が沢山でてきますので、言葉の意味を調べるとか、事務官の仕事の流れを知るとか、そういった知識を集める作業はしました。後は、京都でのロケでしたので、現場で好きなお菓子が買えないと困るので(笑)、京都に行く前に、ドッサリ買っておきました。

――主人公の「ブレない」に絡め、本仮屋さんの「ブレない」ことは?

「対峙する、まっすぐ座る」ことが、私の“ブレないこと”です。でも、あまり人の正面に座ると「それは威圧的だから、やめた方が良いよ」って言われることもありますが……。これを違う番組で話したことがありまして、上川さんがたまたまご覧になっていたらしく、「本仮屋さんは正対したい派なんでしょ?」って先に言って下さって、私も「正対してもいいんですか!?」「いいよ」という感じで、休憩中話す時には正対させていただき、話していました。本当に懐が大きい方で、甘えっぱなしの撮影期間でした。

――今作の魅力とは?

やはり、上川さんが演じる佐方という男が、真実や正しくあることに対してどこまでも“ブレず”に追求していく姿。そして、それをサポートする、レギュラー出演者の皆さんの魅力に尽きると思います。その中で私は、今回「加東栞」というキャラクターを演じさせていただいて、佐方さんとは全然その仕事へのアプローチが違うのですが、その「佐方のブレない真っ直ぐさ」というのがより強く画面に映っていると思うので、2人のやり取りを是非楽しんでいただけたら嬉しいなと思っています。

――では、最後に“加東栞”の見どころをお願いします!

この取材の前に完成した作品を見てきたばかりで、凄く面白かったので、みなさんに是非、見ていただきたいです。撮影をしている時は、夢中でわかりませんでしたが、完成作品を見ると「加東」さんって8割ぐらい怒っているんですね。その“怒り”というのが、なんだよくわからない“佐方”に対して、どう自分が受け入れてサポートして良いのかというフラストレーションで……。でも、その怒りが徐々に佐方さんをサポートすることに対しての、照れ隠しでもあり、それが彼女らしいコミュニケーションに変化していっていると思いますので、ぜひ、2人のやり取りに注目していただけると嬉しいです。

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