三浦友和、家族全員で就活…!? 黒木瞳と夫婦役でテレ朝連ドラ初主演

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三浦友和が、来年1月からテレビ朝日でスタートするドラマ『就活家族~きっと、うまくいく~』(毎週木曜、21:00~)で黒木瞳と夫婦役で出演することがわかった。娘と息子役は前田敦子工藤阿須加で、三浦が同局の連続ドラマで主演するのは今作が初となる。
物語のテーマはズバリ、就職活動=“就活”。大手企業の人事部長である父、私立中学の国語教師の母、宝飾メーカーに就職した娘と就職活動中の息子。平穏に見えていた家族がふとしたきっかけで崩壊し始め、家族全員がそろって就職活動をすることに……。

高齢化社会の到来とともに雇用継続年齢が引き上げられていく一方、終身雇用制の崩壊や、非正規雇用の増加など雇用形態の多様化が進み、学生や若者たちの間では仕事に対する意識にも変化が……。しかし未だ肩書がモノを言う風潮にある日本に於いては、所属する会社名や立場で人を判断しがちで、これまでの固定概念と、現実とのギャップに苦しむことも少なくない。そこで、今作では、「人にとって仕事とは何なのか?」「人はなぜ働くのか?」、ひいては「生きることとはどういうことか?」をユーモラスに、ときにミステリアスに問いかけていく。

三浦が演じるのは、主人公の富川洋輔。富川は、大手鉄鋼メーカーで新卒採用とリストラを担当する人事部長で、信念を持って会社のために尽くし、ついに役員昇進も目前だったろころ、ある出来事がきっかけで、それまで築き上げてきたものすべてが崩れ去ってしまう。黒木は、そんな洋輔の妻・富川水希役。2013年に同枠で放送された『おトメさん』で初めての姑役に挑んで以来のテレビ朝日ドラマ出演だ。水希は、おっとりとした性格でありながら、「家族のため」となれば頼りになる一面も持ち合わせる私立中学の国語教師。念願だったマイホームの購入を夢見ていた矢先に衝撃的な出来事に直面する。三浦と黒木は、映画『Mr.インクレディブル』(2004年)の日本語吹替版で夫婦役を演じているが、テレビドラマでは今回が初の夫婦役となる。

この“三浦×黒木夫婦”の娘・富川栞を演じるのが前田で、息子・富川光を工藤が演じる。栞は、宝飾メーカーでセクハラに悩む女子社員。念願だった部署に異動した矢先、さらなる試練が襲いかかる。そして光は、就職活動に悩む大学三年生。思うように内定が取れず、焦燥感ばかりが募る日々を送っている。それぞれに悩みを抱え、「働くこと」について思いを巡らせている家族に突然襲いかかる衝撃的な現実。バラバラになりそうな家族が“就活”を通して、様々な人間模様が描かれていく。

今回の作品について三浦は、「最初に台本を読んだときから“面白い物語だな”と思いました。“就活”って学生のものというイメージがありますが、現代ならばどの世代に起きてもおかしくはないですよね。ましてそれが4人家族全員に降りかかるというのが、とても奇抜で面白いと感じました。一見シリアスなテーマではありますが、ユーモラスに描いていけるといいなと思っています」とコメント。黒木も、「まずタイトルのインパクトから“どんな就活をする家族なんだろう”と考え、“ただ普通に終わっていくホームドラマではないんだろうな”と思いながら台本を読ませていただきました」と。また、三浦との夫婦役に関しては、「実写では初めての夫婦役です(笑)。はじめまして、ではないので“長年連れ添った夫婦感”を出せれば、と思います」と述べている。

また、「普通の日常を描いているお話なのにすごくスリリング」という感想の前田は、プロデューサーから「人の日常は、次の日に何が起こるかなんてわからない。だからみんなにもそういう気持ちで撮影に臨んでほしい」と言われたようで、「“先を考えず、今を一生懸命生きる”、これが今回栞を演じる上で心に留めていかなくてはいけないこと。そして今のこの年齢の時期に自分が何をしたいのか、栞と一緒に考えられたらいいな、と思っています」。工藤は、「僕が演じる光は見ていてもどかしい部分がありますが、一生懸命なゆえ、気持ちが空回りしているので憎めないところがあります。就職活動に苦戦している光ですが、自分自身の力で何とかしようともがく光の気持ちにはすごく共感できた」と自身の役柄について話し、前田との姉弟役については、「そして僕は5人兄弟の一番上なので、お兄ちゃんかお姉ちゃんに憧れていたんです。今回はお姉ちゃんができて嬉しかったのですが、なんと前田敦子さんは僕と同い年でした!」と笑顔を見せ、「家族の形はそれぞれですが、みんながそれぞれ悩みを抱えていて、共感できる部分も多いのではないでしょうか。この作品を通して、人と人のつながりの大切さ、家族の大切さをみなさんと一緒に考えるきっかけになれたらいいなと思います」と語っている。

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