武井咲、夏目雅子が演じた駒子先生を熱演「緊張感はものすごい…」

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武井咲が、テレビ朝日のドラマスペシャルで蘇る『瀬戸内少年野球団』(阿久悠・原作)で、かつて夏目雅子が演じた駒子先生を熱演することがわかった。

本作は、生涯手がけた作詞は5000曲以上という昭和を代表する作詞家、阿久悠の自伝的小説として1979年に誕生した『瀬戸内少年野球団』をドラマ化したも。1984年に夏目が主演、篠田正浩監督が映画化している。原作の上梓から37年、映画化から32年の時を経た2016年、武井という新たなヒロインのもと作品が再び動き出す。

今回のスペシャルドラマでは、直木賞候補ともなった原作をより忠実に再現。舞台となる兵庫県淡路島で敗戦を迎えた少年少女たちの目を通して、絶望感、喪失感、無力感から、野球をすることで生きる力を取り戻していく人々の姿が生き生きと描かれていく。

その中で、武井が演じる中井駒子は、子供たちの憧れの美人先生。戦後すさんでいく子供たちの心を危惧し、子供たちと日々真剣に向き合う、心優しい先生だ。駒子先生は、子供たちに夢と希望を持つ力を与えようと、明確なルールにのっとり、チームが一丸となって一つの白球を追う真剣勝負のできる野球を教えていく。

そんな駒子先生を演じた武井は「時代も言葉も違う役に不安を感じることもありましたが、子供たちの頑張りに引っ張られて最後までやり通すことができました」とコメント。中でも「特に感動したのは、子供たちが頑張って野球の試合をしている姿。役を通り越して胸を打たれました」と語っており、最後は、“ありがとう”という思いを込めた手紙を子供たち全員に送ったという。

かつて夏目が演じた駒子先生。武井は「演じるにあたり映画を拝見しましたが、今では難しいような衝撃的な表現があって、今回のドラマではどうなるのかな? と思ったのと、ただただ夏目さんが美しくて……。この方が演じられた役を私がやるという緊張感はものすごいものでした」と心境を明かし、「この作品は、子供たちの大きなエネルギーと、みんなが前を向いて一生懸命生きようとする希望にあふれています。その象徴でもある主人公の駒子をどこまで明るく描けるかが、とても大事になると思って演じさせていただきました。子供たちの元気とか笑顔とか感動は、自然に出てきたものだからこそ、どんな人の心にも届くお芝居になっていると思います。私が演じながら感じていたことが、見てくださる皆さんの心にも届くことを願っています」とメッセージを送っている。

さらに、劇中で荒廃する少年たちのヒロイン的存在となる海軍提督の娘・波多野武女には、多方面で活躍する人気子役の本田望結が扮する。武井と本田の共演は今回が初で、武井は「子供の形をした大人なのかな(笑)と思わせるしっかり者」と絶賛。一方の本田は、武井との初共演に「すごく優しくしてくださり、たくさん勉強させていただきました。今回が咲さんにとって初の先生役ということでしたが、どこからどうみても先生! 咲さんがいたからこそできた作品だと思います。たくさん練習した野球のシーンでは、咲さんがとても面白いことをされるので、ぜひ見てください!」と話しており、武井が披露する“面白いこと”にも期待が高まる。

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