栗山千明が主演するドラマ『不機嫌な果実』（テレビ朝日系列、毎週金曜 23:15～ ※一部地域を除く）。林真理子の同名の不倫小説をドラマ化した本作は、夫に女として見てもらえなくなり、結婚生活への不満が募った人妻・水越麻也子（栗山）が、情熱的な音楽評論家・工藤通彦（市原隼人）と“禁断の愛”に溺れていく様を主軸に描かれた大人の濃厚ラブストーリーで、ネット上では“登場人物がクズばっかりなのに楽しい！”と話題を呼んでいる。

それは、麻也子と工藤の関係だけでなく、親友である竹田久美（高梨臨）も、麻也子の夫・航一（稲垣吾郎）と不倫しており、遠山玲子（橋本マナミ）も結婚しているにも関わらず、年下の男と不倫三昧。また、麻也子の元彼・野村健吾（成宮寛貴）も既婚者でありながら、麻也子を求め、さらに他の女性の存在もちらほら……と、男女の欲と相関関係が入り乱れている。これに対し、「吾郎ちゃんと高梨さんが一番のクズだな」「成宮のクズっぷりがやばい」「ドラマは面白いけど、皆クズばっかだな……」「このドラマ、べぇ！　ほんとにクズばかりやん（笑）」「全員クズ（笑）」と回を重ねる毎に、大きな反響を呼んでいる。

そんな『不機嫌な果実』も、5月27日放送の第5話から後半戦に突入。そこで今一度、前半戦を整理する意味も含め、主演の栗山を直撃。彼女が現時点で一番クズだと思うキャラクターを挙げてもらうと、「不倫は最低」と言いながらも、実は親友の夫である航一と不倫をしている久美の名が浮上した。

その理由として栗山は、「自分が麻也子を演じているからというのもあるんですけど、やっぱり久美ですかね（笑）。航ちゃんのことを純粋に好きになってしまっていて、麻也子には会いづらいという感じなら、まだ気持ちも分かるんですけど……。久美は普通に麻也子と接するし、むしろ第5話では麻也子と通彦が会うように仕向けたりもする！　何食わぬ顔をして、陰でヒドいことをするのが、一番リアルで怖いです」とコメントしている。

そして、栗山がもうひとり、“実際に身近にいたら怖い人”として挙げたのが、第5話で妻への監視と束縛を猛烈にパワーアップさせるマザコン夫・航一だ。「航ちゃんの場合は下手な愛情表現のひとつでもあるから、憎めない部分もあるんですけど、やっぱりあの監視と束縛は激しすぎて怖いです（苦笑）。携帯チェックも、レシートチェックも、門限も、身体検査も……絶対に無理！　私だったら、家を出てると思います。そう考えると、麻也子は頑張ってるし、ある意味では“いい人”と言ってもいいかもしれませんね。何と言っても、あの航ちゃんとお義母様（萬田久子）を前に、5年も我慢してきたんですから！」と。

そんな麻也子を演じながら、一癖二癖どころか三癖もある登場人物たちが複雑に絡み合う物語を、栗山は一視聴者としても楽しんでいるらしく、「このドラマは、多くの女性が“実際にこんなことが起きたらいいなぁ”と思う“夢のようなストーリー”でもある一方で、個々の登場人物が奥底に秘めている感情がすごくリアル！　だからこそ興味も湧くし、すごく面白いなって思います」と語っている。

本日放送の第5話では、これまで周囲に流されるままだった麻也子が、遂に通彦との“禁断の愛”に身を投じ、自らの意志で行動を開始する。これについて栗山は、「校則があるから破りたくなるのと同じように、人間は窮屈な状況になればなるほど、自由になりたがるもの。航ちゃんの束縛がより激しくなってくるからこそ余計に、麻也子は癒しの存在である通彦に惹かれてしまうんでしょうね。この人と恋愛できれば、本当に自由になれて、気持ちも解放される――そう思ってるんじゃないでしょうか」。

そんな中、注目なのは、ツイッターのHOTワードランキングで3位に食い込んだ予告文言「裏切りのバーベキュー」だ。久美に誘われたバーベキュー・パーティーで、通彦と再会した麻也子は揺らぐ心を抑えられなくなり、人目のない小屋で激しく求め合うことに。その小屋に、なんと接待ゴルフに行っていたはずの航一が近づいてくるという、あわやの事態が発生するのだが、「第5話、まさしく怖いのは久美ですよ！」と栗山。「久美が巧妙に仕組んだ“裏切りのバーベキュー”によって、通彦と麻也子の関係が航ちゃんにバレてしまうのか、はたまた何とか回避できるのか……。撮影していても気配を感じるくらい、壁一枚の至近距離まで航ちゃんが近づいてくるので、すごくハラハラするポイントとなっています」と、みどころについて語っており、その展開に期待が高まる。

そして、この第5話では、登場人物がスマホで写真やメールを送るシーンが多く、その中でも決定的な写真、メールの数々を番組公式ツイッターで、リアルタイム公開するという。ドラマの進行と同タイミングで危ない写真やメールを受け取ることができる。詳しくは、公式HPまで。