縁結びのシンボル“夫婦岩”、伊勢湾一周途中下車の旅で紹介

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日本国内の人気鉄道路線とその車内外からの絶景、さらには名所、旧跡、グルメ、温泉、名産品など、その沿線の魅力や楽しみ方を紹介する『鉄道・絶景の旅』(BS朝日 毎週木曜、21:00~)。3月10日は、2時間SPで“伊勢湾一周 途中下車の旅”を放送。

第149回目を迎える今回は、三重県鳥羽市から名古屋を経由して渥美半島の先端・伊良湖岬へと至る“伊勢湾一周の旅”。スタートは今年5月にサミットが行われる志摩市賢島にも近い鳥羽駅。駅の目の前からは、対岸の伊良湖岬に渡るフェリーも出ているが、鉄道を乗り継ぎ、ぐるりと伊勢湾を一周する。

乗車するのは参宮線。その名の通り、伊勢神宮へ参詣するために建設された路線だ。鳥羽駅を出発すると、すぐに車窓右手に伊勢湾が見え、その途中、夫婦岩で知られる二見浦駅を経由して伊勢市駅へ向う。二見興玉神社にある夫婦岩は、2つの岩がまるで夫婦が寄り添うように見えることからそのように呼ばれており、夫婦やカップル等恋愛の象徴とされ、縁結びのシンボルにもなっている。5月~7月、特に夏至の頃は、両岩の間から美しい日の出を見ることができ、それを拝みに訪れる人も多い。

旅は、参宮線の終点である多気駅で紀勢本線に乗り換え。多気駅から2駅目が日本三大和牛の1つで、「肉の芸術品」こと松阪牛で知られる松阪駅にも訪れる。その後は、桑名駅で下車して名物のハマグリ料理や、駅から車で10分ほどのところにある、日本一のイルミネーションとして名高い「なばなの里」へも立ち寄る。

旧東海道に沿って南下を続けると、かなたに伊勢湾につながる三河湾が見えてくる。今の時期、三河湾のフグは有名で、蒲郡駅で下車し、海に面した温泉宿で旬の味覚を堪能。さらに、進行方向をやや西に向け、渥美半島を伊良湖方面へと向い、終点の三河田原駅へ。そこからはバスに乗り、半島の先端へと向かう。終わりに訪れるのは、伊勢湾と太平洋を分ける伊良湖岬の灯台。白く輝く灯台と海の絶景は一見の価値あり。