戸次重幸の“天真爛漫さ”を番組Pが称賛「あれがチームナックスの真骨頂!」

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本業は役者ながら抜群のユーモアセンスで北海道中に笑いを振りまいてきた人気演劇ユニット・チームナックス(森崎博之、安田顕、戸次重幸、大泉洋、音尾琢真)。このメンバー5人が全国で唯一総出演する北海道ローカルの冠バラエティ番組『ハナタレナックス』が、昨年の2月に続く特別編の第2弾として、2月7日(日)の13時55分からテレビ朝日系列24局全国ネットで放送。

これに先駆け、20年近く、彼らと番組を制作してきた杉山順一プロデューサー(編成局 総合制作部)を取材したところ、“実は、戸次さんに注目していただくと、番組の空気感がわかる”と明かし、杉山Pから見た戸次さんとチームナックスの関係性についてお話いただいた。

杉山Pのインタビューは、5日連続で掲載。今回はその第3弾として、『下町ロケット』(TBS系列)をはじめ、話題のドラマで活躍するイケメン俳優・戸次さんの“素”について語っていただきました。杉山Pいわく、「チームナックスのメンバーが、今も学生時代と変わらない関係を築けているのは、彼の“天真爛漫さ”にある」と分析。杉山Pが知る戸次さんは、いったいどんな人なのだろうか。

■不思議な化学反応

今回の特番は、スタートで安田さんがやらかした“ある出来事”があったからこそ、その後、安田さんが“ミラクル”を起こす大きな弾みになったのではないかと思っています。その背景には、戸次さんが上手いキッカケを作り、そこで大泉さんがヒラメき、安田さんがやらかした“あること”を、その不思議な科学反応で笑いに変えていく……というチームワークがありました。チームナックスは、番組の制作側からすると、ヒヤヒヤすることも沢山やるのですが、それぞれのポジションでフォローし合える不思議な関係性を持っていて、そこから化学反応が生まれるので、ある程度、彼らに任せておけるようなところはあります。失礼なことが、そのまま失礼で終わらない。必ず、笑いに転がって終わっていくのですが、そこに戸次さんが与えるキッカケって結構大きな役割を担っていると思っています。

■戸次さんにご注目

今回のスペシャルの見どころとして、安田さんのミラクルな活躍が際立っているのですが、実は戸次さんに注目して見ていただけると、彼の面白さも含めてですが、この番組の空気感が伝わるのではないかと思っています。また、それは、この番組の1つの真骨頂なのかなと。戸次さんは、本当に“天真爛漫な子ども”。まさか、40歳を超えて、計算もしないで子どものような心をそのまま持っている人って、なかなかいないのかなと思うんですね。「童心に帰って」なんて言葉もありますが、彼の場合、帰る童心がなく、童心のまま。もちろん、知識は年齢と一緒に増えているかもしれませんが、脳の回路は中学生の頃のままなんです(笑)。

■メンバーと戸次さんの関係性

今回のスペシャルでも、無邪気さ全開の戸次さんをご覧いただけます。ある企画で、自分が勝ったと思って、何も知らずに満面の笑みで無邪気に喜んだと思いきや、事実を知って落ち込む……。じゃんけんで負けた時でも、諦めきれずにずっと文句を言い続ける……。チームナックスは、結成して20年になりますが、普通の社会で考えてみると、学生時代の頃の関係、感覚で20年間一緒にいられる仲間って、あまりいない気がするんですね。どうしても、大人になっていく段階で、忘れていたり、失ってしまったりするものもあるので……。しかし、チームナックスの場合、戸次さんがメンバーの要になっていまして、彼があまりにも変わらずに、学生時代のままでいるので、メンバーも彼に引っ張られて、5人で集まると学生気分に戻っていく。基本的には、皆さんそれぞれ明るいのですが、中でも戸次さんが、天真爛漫な明るさを持っていまして、一番、手が掛かるけどほっとけない、そんな存在になっています。

■昔と比べて、変わったこと&変わらないこと

まず、大きく変わったことは、彼らのスケジュールが忙しくなったことです。そのため、昔ほど無駄にロケの時間をとれなくなりました。東京にその日のうちに帰らないといけないということもありますので、撮影の時間もタイトになり、時間をかけてやれていたような企画が、できない時もありますね。番組自体の方向性やスタンスは変わっていませんので、時間が短くなった分、その中で、彼らの魅力が出るような企画を凝縮してやっていくことを常に考えています。また、年齢も重ねてきましたので、体を張った企画は少し減ったかもしれません。

■番組とメンバーの関係性

この番組は、家庭に例えて表現するなら、“実家”にあたるのかもれません。実家でも年食った息子たちに、無理はさせられないので、そういった気は遣うようになりました。番組のファンの皆さんからは、「昔ほど体を張っていませんね」とか、「昔のような破天荒さが減りましたね」とか、お声をいただくことはありますが、“実家”として、スケジュール、企画内容について、気を遣うようになったことも少し変わったところかもしれません。

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